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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
後編 幾つもの華は彩りよく咲き誇る
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第56話 またそれかよ

カクヨムの方で少しずつ話が追いついてきてるから

頻度落ちるかも〜って伝えてみたら

どんな頻度になっても読みます!って言ってくれる人がいて

昔じゃ考えられなさすぎて涙出そうになりました

本当にこういう言葉は励みになる……

【愛華視点】


「忍、今日は休みらしいんだ」


今日も視聴覚室でお昼ご飯を食べていると

麗奈先輩がポロッと話した

そういえば会ってない気がする、と思ったけど

意外な言葉が次に出てきた


「九十九さんと四条先生にも聞いたが、私に連絡が来てないんだ。無断欠席らしい。」


四条先生は麗奈先輩達の担任

なのに連絡がない…?

そういえば昨日早退したって聞いたけど

体調悪いとか?


「いや、忍の家には召使いがいる。何かあれば連絡は必ずくるだろう」


「ということは……?」


「昨日、九十九さんの話だと忍の母から連絡があって早退したらしい。あの家で何かあったのかもしれない」


「……どうするんですか?」


「……ひとまず様子を見るしか」


「何かあってからじゃ遅いですよ。お嬢様なんですよね、万が一があります」


「しかしどうすれば……」


「二先生なら何か知ってる気がします」


私はそう言って職員室に行くと

職員会議が開かれていて

二先生と四条先生が話しているのが見えた


「本当なんですか?それ」


「んー本当なんじゃないすかね〜」


「忍君の意思は!?」


「まぁ〜親には勝てないですし〜」


「そんな!?」



な、何か言い争っている?

校長先生も「二先生の言う通り、私たちにできることはありません」と首を横に振る


「納得出来ません!私、直談判しに行きます!」


四条先生はそう言って職員室を足早に去っていってしまう

私達がいるのもお構い無しだ

すると二先生も出てきて私たちに気付く


「うわ、また盗み聞きかお前ら」


「いや、その……ごめんなさい」


「たはは、困るよなぁこういうの、なんにもできねぇのにさ」


「先生、忍に何があったんですか」


「………………許嫁が出来たらしい。だから学校を中退するってよ」


い…………許嫁?

お嬢様だから…?そんなこと本当にあるの?

二先生が嘘を言っているようにも見えない

だからって中退って……


「忍……どうして私に何も言わないんだ……」


「あいつなりの気遣いだろ。関わらないようにな」


「……私も、忍の所へ行っていいですか?話がしたいんです」


「行っても無駄だぞ、少し前に四条先生がいったけど門前払い食らってるからな」


「それが分かっていても、親友が居なくなるのを大人しく見逃せません!」


「……好きにしな。今回の件、私は何も見ていない、そーゆーことにしといて」


麗奈先輩は頭を下げると

走ってどこかへ行ってしまった


「……先生はどうするんですか?」


「お前はどうしたい?」


「私も紅葉さんと九十九さんに協力してもらいに行きます」


「……ま、行けたら行くわ」


「先生…私信じてますよ」


私はそれだけ言って職員室を後にして屋上へ走る

屋上は予想通り雪乃達もいた


「お姉ちゃん?どうしたのそんなに慌てて」


「ごめん皆、協力して欲しいことがある」


私は今までの経緯を話すと

九十九さんが飲んでた水筒をゴン!と床に置く


「あいつ……またそれかよ」


「そんなことあったなんてなぁ、あたいらも協力するで!」


「雪乃はどうする?」


「……雪乃は……『そっか、じゃあ私達も頑張らないとね。私達はお姉ちゃんを取るような悪者じゃないって教えないと』……雪乃も、出来ることがあるならしたい」


「そっか、分かった。じゃあ皆行こう」

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