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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
後編 幾つもの華は彩りよく咲き誇る
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第52話 ヲフォヲフォヲフォ

何とか間に合ったぞ!!でも来週の水曜は間に合わない気しかしないぞ!

その時は許してくれだぞ!!!!!

【夏祭りが終わった後、一色視点】


日を改めて、ウチはバイト先の店に2人を呼んだ


「ほれ、店長が好きなの頼めって。感謝しろよ」


「えー!ほんとに!?流石一色ちゃん!やるぅ〜!」


「褒めても紅葉には甘くしねぇぞ」


「そうだよね……」


「い、いいのかなぁ?私達何もしてないのに…」


「ウチの努力の賜物だよ、今回は甘えろ」


「そ。そっか、ありがとう」


2人ともそれなりの量のメニューを頼み

店長もウチの友達って知って腕によりをかけて料理をしてくれた

バイトは頑張ってたけど、こうして評価されて色々してくれるのは少し嬉しい


「んで?告る気すらなかった忍先輩は、勢いで告って、紅葉は勢いでどうにかしようとしたのに告れなかったと……逆だろ普通」


「「おっしゃる通りです……」」


「ったく、まず紅葉。お前ヘタレすぎ。流石に引くわ。根性無し」


「そ、そごまでいわなぐでも」


「泣くならやれ。以上」


「ふえぇ……」


「それと……忍先輩は……」


つか、この人麗奈先輩が好きだったのかよ

普通に友達として接してると思ってたからなんか意外…

愛華のことは好きじゃないのは何となく察してたし

だからこそ麗奈先輩を応援してたんだと思ってたけど

だからずっと辛くなりながら笑顔振りまいてたのか

我慢するなって何回も言われてるはずなんだけどな……


「あんたはどうしたいの?」


「え?麗奈と愛華ちゃんが恋人になって欲しいよ!あ、もちろん紅葉ちゃんや一色ちゃんも幸せになって欲しいし……」


「はあ?あんたの願望じゃなくて、あんたの気持ちを聞いてんだよ」


「え……願望じゃなくて気持ちだよ…?」


「ふーん、正直に話す気無いなら帰れ」


「ご、ごめん!正直に言うから怒らないでぇ!」


ったく、こいつら相談する気あんのかよ…

てか、ウチも告白どうするか悩んでる一人なんだけど

こいつらはそれどころじゃねえか


「そんなお前らに先輩を用意した。そろそろ来るぞ」


「お待たせしました一色先輩。急に呼び出してどうされ……紅葉先輩に忍先輩?」


呼び出したのは流だ

一応、恋が実ったし、先輩だよな

まあ相談乗ったのウチと忍先輩なんだけど


「流ちゃん!久しぶり〜!最近会わないね!」


「あ、そうですね。夏祭りも会えるかなと思ったんですが…」


「そういや来てたんだったな。どこいたんだよ」


「雪乃さんが疲れやすいというのもあって、少しだけ回った後は座って花火を見てました」


「大変だな、あんたらも」


「いえ、お二人のおかげで今はとてつもなく幸せですよ。ところで今日は女子会ですか?」


「んーまあそんなとこだ、座れよ」


「お邪魔します」と律儀に礼までしてから座って

置いてたお茶を飲み始める

「ほれ、これが恋の先輩だ、オーラがあるだろ」と冗談交じりに言うと

流はお茶を吹き出しそうになった


「こ、恋の先輩!?私のことですか!?」


「ここで彼女作れてんのあんたしかいないだろ」


「え!?流ちゃん彼女できたの!?すごーい!」


「は、はい、雪乃さんとお付き合いをさせて頂いてます。有難い限りで…」


「しかも雪乃ちゃんなんだ!なるほど!」


「はい。凪さんも一緒に一夫多妻?というものです」


「ハーレム!?雪乃ちゃんやるぅ〜!そうだ!あたしも一色ちゃんと一緒に告白すればワンチャンどっちも受け入れてくれるんじゃ!?」


「それはお前がウチを盾にしたいだけだろ」


「バレたか〜〜」


「じゃあ麗奈もそこに加われば一石二鳥だね!」


「なんであんたも逃げ腰なんだよ。決めるのは愛華と麗奈先輩だろ」


「で、でも皆幸せになってほしいし……」


「あのなぁ、流達が珍しいだけで、普通は誰かが振られるもんなんだよ。ウチはあんたらの誰かが愛華と付き合っても何も言うつもりはないぞ」


愛華が決めたことだしな、と心の中で呟くと

紅葉は「大人だあ」とキラキラ目を輝かせる

その場面になれば、嫌でもそうなると思うけどな

こんなこと言ってるけどウチもどうやって告白するか全く決めてない

だから相談も踏まえて流を呼んだが…正直こいつじゃ荷が重いか……?


「ほんなら2人に誰が好きか気づかせるのがええんとちゃうか?」


唐突に横から声がして振り向くと

流の頭に顎を乗せて顔をだけ出した凪がいた

流は目を丸くしながら「その声は凪さん???」と頑張って振り向こうとするけど

頬を両手でムニッと掴まれて動けないでいる


「やほ〜流が一色先輩達のとこ行く言うて気になってな。付いてきちゃった」


「あ、いえ、それはいいんですけど……先程のは一体?」


「要は告白が怖いんやろ?ほんなら告白されるようなことをすればええんや」


「お前簡単に言うけどな、それどうするんだよ」


「ヲフォヲフォヲフォ。簡単なことですよ先輩。あなたがトリガーになれる、秘策がね」


「なんだその笑い方キモイな。つーかウチ?なんで?」


「麗奈先輩も愛華先輩も、堪らず告白すると思うで〜〜それはな……付き合ったフリ作戦や!!!」

そういえばカクヨムで投稿も始めたと前に伝えましたが

何故かブクマみたいな機能のフォローがなろうより高くて

でもランキング的には低いんすよね、サイトによって違うんやなぁ〜とめちゃくちゃ他人事の関係ない話でした

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