第51話 あたしってもしかして……
投稿遅くなってすんません、曜日感覚すらなくなってます
日曜頑張って投稿するから許して…
【一方その頃愛華達…】
「あ〜わりぃ愛華、なんか母さんから電話来てるわ。紅葉と二人で花火見てくんね?」
花火が始まる寸前、そんなこと言って九十九さんとははぐれてしまい
私と紅葉さんはいい高台を見つけて2人で花火を眺めていた
「は、花火綺麗だね!」
「うん、そうだね」
「……そ、そういえば、雪乃ちゃん達はいるのかな?!」
「あぁ、まだ会ってないよね、どこかにいるのかな」
「…………ぁの……」
「どうしたの?」「なんでもない!!!!」
紅葉さん、2人きりになった途端
なにか様子が変…?
妙にギクシャクしてるし、私何かしたかな
「なんか……2人きり嫌なら、雪乃達探す?」
「えぇ!?全然嫌じゃないよ!!」
「じゃあどうしたの?今日変だよ?」
「あ…ご、ごめんね!……その……なんでもないの!」
「そう……?」
とは言いつつ、黙り始める
体調が悪いのかと、おでこを触ってみる
「わひゃああ!!!?」…少し熱いかな?
「愛華ちゃん!汗かいてるから、あんまり触っちゃダメ!」
「え、でも少し熱くない?熱あるんじゃ」
「これは…そう!知恵熱!」
「知恵熱?何か考えてたの?」
「うぅ……もう降参。愛華ちゃんが先生に告白された事で考えてたんだよ」
告白…ああそうか、九十九さんが教えるって言ってたっけ
考えるのに精一杯で忘れていた
でも紅葉さんが深く考えないと行けないようなことあったかな?
「その……前々から告白されても断ってたのに、先生は保留なのはどうして?」
「前と違って、今は恋人作りに興味があるというか…でも好きがわからない状態で付き合うのも失礼だから、保留」
「そ、そうなんだ……それって……あの……あた…………一色ちゃんとか!!!告白されたらどうするの!?」
何かを言いかけた後に、九十九さんの名前を出されて
少し頭の中で、九十九さんに告白される絵が浮かぶ
あんまり想像つかなかったけど、保留にすることは間違いないだろう
「多分保留、かな。」
「そ、そっか……」
告白、先生以外にもされることなんてあるのだろうか
仮に紅葉さんとか……いや、ないかな…
すると空に1番大きいフィナーレの花火が上がった
綺麗……
「おわっちゃった……」
「うん、そろそろ帰ろうか、九十九さん探さないと」
「え!?そ、そうだね!」
夏祭りも無事終わったし
そろそろ二学期か……色々考えないといけないこと多いな……
「あ、あたし、一色ちゃん探すから、愛華ちゃんは雪乃ちゃん達探しておいでよ!」
「え?う、うん」
「じゃ!また二学期学校でね!!!」
紅葉さんは私が止めようとするのに気づかず
下駄履いてるとは思えない速度で走り去っていった
なんだったんだろう、結局……
【一方一色視点】
「ぐすっ……ありがとう一色ちゃん」
「ったく、急に助けてとか言うから何かと思えば……落ち着いたかよ?」
「うん、何も聞かずに傍にいてくれるなんて、優しいね」
「別に、気が向いただけだよ」
「〜〜〜〜〜〜〜い〜〜ろちゃーーーん!」
急に後ろからドス!と鈍い打撃音と共に
重い衝撃が走る
こんなクソ痛い突進一人しかいない、紅葉だ
「って!今度はなんだ!?」
「だずげでぇえええ!」
「お前もかよ!!!!」
「あたしってもしかして…超ヘタレなのかもしれない〜!」
「……それは今更だろ」




