第46話 きっときのせい
4年前くらいにカクヨムを登録だけしてたの思い出して
そっちにもこの作品投稿し始めました
何一つ広告はしてないし、活動もしてなかったんですが1話目にしてブクマ7件来てて、やっぱこの作品凄いんだなって改めて感じました
ただカクヨムはこうやって前書き後書きが存在しないので
作者である自分が気まぐれに喋れないのがなんとも……w
「驚いたろ?ふつーにバレバレだぞ」
「ご、ごめん先生、声かけるタイミング見失って……」
「別にいいよ、今のは誰にも言うなよ」
「う、うん」
き、気まずい……
先生はずっと背中向けてこっちを見ようとしないし
私もなんて声かければいいか分からない
「何言いたいか分かるよ、さっきの話だろ」
「あ、えと……好きな人……いたんですね」
「まあなぁ〜お前にバレると変な事になるから言わんかった」
私に……てことは私が知ってる人、なのかな
流石に誰かは言えないよね
「そう、だったんだ、ごめん、今のことなるべく忘れるから…あ、紅葉さん達探してたから、先行くね」
「…………………まあ待てよ」
私が逃げようとすると何故か呼び止められる
先生は後ろ頭をかいて、少し悩んだ素振りを見せて
しまいにはタバコを吸い出す
吸った煙を吐き出すと共に、「このままなあなあも無理だな」と呟き
ようやく私に向き直してくれた
「適当にしときゃ日常に戻れるけどよ、それなら勇気出してくれた四条先生に示しがつかねぇよな」
「えっと…………?」
「たはは、お前まだ分からんか。ったく、相変らずだなぁ」
何を言ってるのかさっぱりな私に
優しく頭を撫でてくる先生
先生が私を撫でてくれたのは小学以来なので少し驚くけど
その懐かしさに、少し嬉しくなってしまう
「懐かしいだろ?昔はよくこうしてたのになぁ…この間、いつまでも子供じゃないって分かってから、やるのが辛くてな」
「この間……?」
「ほら、私が風邪引いた時あったろ。あん時、結構嬉しかったんだぜ。もう子供じゃねぇんだなって」
いい嫁になれるかもとか言ってた時か
昔から見てるとそんな感覚になるのかな
お母さんが出張で殆ど家を空けてるから
親代わりのようなものだったけど
そんな風に思ってくれてたんだな
「だからさ……放っとけねえよな、こんないい女を」
「……え?」
「私はすっごく情けねぇし、すぐ怠けるけどさ…隣には、ずっと愛華がいてほしい」
風が吹いて、夕日が私達を照らす
先生の目はいつも以上に輝いて見える
お互い、ドキドキした感情が伝わってくるのが分かる
この感覚、きっと気のせいで終わらせるわけにはいかない気がする
「返事は……別に急がんでもいい」
「……いいんですか?」
「あぁ、まだ見届けたいものがあるしな。ごめんな、ワガママな先生で」
「…いえ、大丈夫、です……」
「たはは、変な顔、心配すんな、振られても関係性は変わらんさ。それに、まだまだ時間はたっぷりあるしな」
ずっと頭を撫でていた手が私の頬に触れる
私はドキドキが止まらなくなり目をつぶってしまう
おでこに、柔らかい感触が伝わった
……キス、されたんだと思う
「覚悟しなよ?これから心休まらなくなるからな」
先生はその言葉を言ってから
すぐに背中を向けて帰って行った
……私の事好き、ってことだよね…
どうしたらいいんだろう、私は……
「あ〜〜〜まだするつもりなかったんけどなぁ。まあしゃあねえか……これで、他のヒロインがどう動くか…愛華の事が好きってことを、きっと気のせいで済ませられるかね」
はい、ということで、今回は二先生の話を軽くしましょうか
まさか先生が一番乗りということに
誰が予想出来たでしょうか
投稿したての頃からその事については
決定事項として決めてました
でもなんだかんだ好きという言葉を使わない、お洒落な言い回しは
先生らしいし、自分でも100点の回だと思ってます
そしてまさかのここで、作品自体のタイトルコールっぽいものをしました
正直タイトルがタイトルなだけあって、拾うのはほぼ無理だと思ってたんですが
ヒロイン、という言い回しは先生しかしないな、という結論に至って
先生にその役回りを任せました、それぐらい信頼度が高いですね
さあ、ここからが本番と言っても過言ではありません
これから先、他のヒロインがどう動くのか、楽しみですね……!




