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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
前編 影に咲く華は愛を得て芽吹く
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第42話 私の好きな人

ほぼ1週間くらい愛華が殆ど出てなかったのなんか面白いな

個人的にヒロインとして一番優秀なのはなんだかんだ愛華だと思ってるのに…w

【愛華視点に戻ります】

紅葉さんに強引に外に出され

ようやく家に帰りついた

疲れた……


「あ、お姉ちゃんおかえり、どこ行ってたの?」


「急に紅葉さんに呼ばれて……先輩達と食べに行ってた。晩御飯大丈夫だった?」


「うん、雪乃も流ちゃん達と食べたから大丈夫」


その言葉に一安心してソファに項垂れる

明日は海か……雪乃達は無理だけど

先輩達も来れるといいな…


「あのねお姉ちゃん。今日彼女できたよ」


唐突な言葉に私は勢いよく振り返る

その反動で首の関節がポキっと鳴って少し痛む


「…大丈夫?」


「大丈夫…彼女って、誰?」


「えとね……怒らないで欲しいんだけど、流ちゃんと凪ちゃん2人と」


…………二人???

ハーレムというやつかな…?

選べきれなかったのか……


「良かったね、2人に恋心聞くって言ってたけど、それで告白された感じ?」


「よくわかったね、そうなの。雪乃ビックリしちゃって。でも2人とも分かってくれたの」


凄いな、二人も、雪乃も

並大抵の事じゃ出来ないだろうに

好きな人に告白なんて、かなり勇気いるんだろうなぁ


「だからね、お姉ちゃん。女同士の恋愛は成立するんだよ」


雪乃は真っ直ぐに私の目を見て言ってくる

まあ、目の前で証明されたら理解せざるをえないか

私も、恋人作りたいってのはあるけど

この前色んな人振ったしなぁ……【17話参照】


今更作ってみたいって言っても

知らない人に急に、なんて出来ないし……


「今の友達の中にはいないの?この人ならって」


……もしかして先輩達や紅葉さん達のことか

あの人達は私の事どう思ってるんだろう

よく言われるのはズルいだけど……

今度海行った時、聞いてみようかな

けどどう聞けばいいんだ……

私の事好き?とか無理すぎる

一番気になってる人か……


「分かった、海の時考えてみるね」


「うん、楽しみにしてる(これで誰か告白出来るといいけど……)」




次の日、先生も海に行けるとの事だったので

私は先生の車で一緒に行くことになった


「ういーす、水着忘れてねえかあ?」


「先生こそ、持ってきてます?」


「もちのろんよ、ほら行くぞ」



車に乗ってる間、先生の好きなクラシックが流れる

私はよく分からないけど、ゲームBGMらしい


「やっと休暇取れたんだけどよぉ、四条先生が来るとか連絡来たんだけど、なんか知らね?」


「体育の?いや、何も知らないです。やけに二先生に慕ってる人ですよね」


「そーそー、知らんけど慕ってるやつ、まあ人が多いに越したことはねえけどさ」


何故急に四条先生が?とも思ったけど

慕ってる先生と遊びたいとかそういうのかな

何となく気持ちは分かるので、何も言わない事にした

…あ、そうだ


「先生って恋人作らないんですか?」


「あ〜?この前の話か、私にピッタリの完璧超人いねぇんだよなぁ」


「完璧超人なんて普通いませんよ」


「私の理想は私を全て理解して家事全部やってくれるおせっかい完璧超人だからな」


「……それじゃ一生できませんよ」


少し呆れて私は会話を切って外を眺める

もし仮に、知らないだけで皆にも好きな人がいたらどうしよう

というか、元カレとかいるのかな……

そんなこと考えてると、海が見えてきた

皆にあったら、それとなく聞いてみよ…


愛華……気づいてくれ……!その理想はすぐ近くにいるんや……!

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