第36話 好きって気持ち
今週も更新頻度はほぼ一緒です。よしなに
紅葉さんに誘われてきた山登り
まさかの榎木さん達も来て最初は不安だったけど
特に嫌がらせを受ける訳でもなく、山頂に辿り着いた
2時間くらい登ったかな……?
丁度朝日が昇っていて
山頂からの風景はとても綺麗に映っていた
「間に合ったー!ほら見てみて!綺麗だよ!」
「ほんとですなー」
紅葉さんと玄野さん2人が朝日ではしゃいでる中
九十九さんはその場に座り込む
「あいつら体力馬鹿だろ……」
「お疲れ様。流石に私も疲れたな」
「マジで疲れたんですけど!二度と登るもんか!」
榎木さんが文句を言いながらドベッと座り込み
「そんな怒らないの〜」と玄野さんが落ち着かせてくれる
「じゃあ朝日も見たし、サンドイッチでも食べよーか!」
サンドイッチ……?
まさか紅葉さんが?と思ってたら
九十九さんが大きな箱から大量にサンドイッチを出した
「1人3個な。てか、昨日多めに作れって言ってたのこいつらの分か」
あ、これ九十九さんが作ったのか
さすがに紅葉さんじゃないか。安心した
「そゆこと!ほら、2人も遠慮せず食べてね!」
「おーあざぽよーー」
ここで初めて玄野さんが黒マスクを外す
凄く綺麗なメイクで、かなり美人な顔立ちしている
今まで色んな美人さんを見てきたけど
かなり別格だってことがすぐに分かった
「え、、、、、、菜子ちゃんめっっっちゃ美人なんだね!!」
「ん?そぉ、スカウトとかめちゃ来るんだよねー」
「すげぇな……」
「うん、凄い美人」
「いや〜照れますなぁ」
「ふん、どこがよ、僕の方が可愛いし!」
「おー?そんなこと言うのはこの口かにゃ?」
そっぽ向いてる榎木さんの顔を両側からムニッと掴んで
至近距離まで顔をちかづける
もう息がかかるレベルの距離に
私達が動揺する
「むぐっっやめてよ、悪かったから」
なんとかそっぽを向こうとする榎木さんに
玄野さんは耳元で
「……口閉ざしちゃおうかなぁん」と小さい声で言う
近くにいた私は聞こえちゃって
驚きすぎて思わず手で口を覆う
「お、お前ら付き合ってなくて、その距離感は無理あるだろ」
「自分の片思いなのよぉ。しゅきしゅき言ってるんですけどな〜」
か、片思い……?
榎木さんが好きってことだよね
まともに恋愛をしてこなかった私は何が何だかよく分からない
「ちょ、ちょっと!ややこしくなるから言わないでって何度も言ってるでしょ!」
「ん?カレーにお茶漬けの話?」
「論点ズラしてとぼけるな!つかそれ絶対不味いでしょ!」
「ね、ねえねえ菜子ちゃん!そんなに積極的になるにはどうしてるの?」
「積極的?そーですなー」
玄野さんは少し考えた素振りをした後
未だ顔を掴まれてうごけない榎木さんの唇に
そのままキスをする
唐突すぎて全員目を丸くする
「ちょ、ちょちょちょ!見てる!皆見てるから!!!ここではやめて!」
「見て見て。反応かわちくない?」
顔真っ赤にして照れてる榎木さんは確かに可愛い
でもそれ理由になってる…?
「ほんとにね〜可愛くて可愛くてしょうがないんですよ。だからしゅーき」
「わ、分かったから、人前ではやめて!!しかもこいつらに見られるのだけは嫌だった…」
「えー?てことはぁ〜見られてなきゃいいの〜?」
「ちっがう!!!!!」
私がずっと困惑してる間にも
玄野さんは榎木さんに引っ付いてイチャイチャし始める
もう私達なんてお構い無しだ
「…そういうのもありなんだな」
私がポロッと言葉を漏らしたのに
紅葉さんがブワッ!という音が出そうな程の勢いで振り向く
「いいなって、愛華ちゃんあれ憧れるの!?」
「憧れるというか。私、恋人とか作ったことないから、女の子同士ってのもいいんだなぁって」
「(そ、そこから!?)そ、そーなんだ!じゃ、じゃあ……………これで言えたら苦労しない……」
紅葉さんが何か言いたげだったけど
すぐにモゴモゴと言葉を濁す
「えっと……玄野さん、頑張ってね」
「愛ちゃん応援してくれるの〜?ありゃぁとお〜」
「応援せんでいい!!」
好きって気持ちか……
他の人たちもいたりするのかな。好きな人
もし皆が誰かと付き合うとか……考えたこと無かったな
私が付き合うなら、誰になるんだろう
榎木 燈空
17歳 162センチ 橙色のサイドテール
凄く口が悪くて自信家の女の子
自分よりバスケが上手い人間を信じず
全て実力で捩じ伏せてきたが愛華によって崩れてしまった
今は少しだけ大人しいが、未だに対抗心を燃やしている
その性格なため、学校では浮いてるらしいが
唯一玄野とは信頼関係を築いている
玄野 菜子
17歳 164センチ 黒のロングで紫のメッシュ
黒い布マスクをつけている
普段から何を考えているのか分かりずらいマイペースな子
突拍子のないことしかしないのに
バスケのキャプテンとしての仕事はきちんとやるので信頼はされている
美人が大好きらしく、愛華のことも会った頃から気に入っている
何かと問題を起こす榎木の世話係




