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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
前編 影に咲く華は愛を得て芽吹く
25/104

第25話 お姉ちゃん離れ

このペースだったら来週も土曜投稿できるかも!

感想送ってくれてモチベもめちゃ高いです!頑張ります!!!

今回は番外編あるよ!

『今回の視点は雪乃です』


ーーとある日


「雪乃〜おはよぉ〜なあなあ昨日のバラエティ見たぁ?」

ピトッと凪ちゃんの頬が私の頬に触れる

最近、凪ちゃんは私の頬に頬ずりすることが多い

私はあまり気にせず「うん、見たよ」とだけ返して話を始めた


ーーーまた数時間後


「雪乃〜次化学やから、移動しよ〜?」


「うん」


移動教室の時はいつも手を繋いでくれる

私がたまに具合悪くなる時があるから

すぐに対処出来るように、らしい


ーーー昼休み


「雪乃〜お昼食べよや〜」


「今日はお弁当なんだね」


「せやねん〜あ、今日も卵焼き1個ほしい」


「いいよ」


私が卵焼き渡すと

「んあ」とだけ言って口を開く

???とキョトンとしてると

「わからんかなぁ、ほら、んあぁ」とまた言う


「なにしてるの?」


「んあ」


もしかしてあーんしてほしいのかな……?

と思い口に卵焼きをいれると

「やっぱ雪乃のお姉ちゃんの卵焼き格別やなぁ」

と嬉しそうに言う


「あの……すこしよろしいですか?」


そんなことしてると流ちゃんが

すごく申し訳なさそうに入ってくる


「あれ、流。今まで何してたん?」


「ひとつお伺いしてもよろしいですか?」


「なんや改まって」


「お2人ってお友達の関係でしたよね……?」


「「そうだけどなんで??」」


「これで付き合ってないんですか……」


付き合ってる??

私は少し首を傾げるけど

凪ちゃんは表情を変えない


「あんなぁ流。仲良くしてる2人相手に付き合ってるの?って質問は、その2人の友情に亀裂を走らせるんやで」


「そ、そうなのですね…これは失言でした…」


恋人か……たしかに凪ちゃんの距離感は異常なレベルだけど

私はお姉ちゃん一筋だから恋人なんて考えてもなかった

…でも、お姉ちゃん離れするには、いい頃合いなのかもしれない


「恋人が出来れば、お姉ちゃん離れ出来るかな?」


「なんや急に、出来るんとちゃうか?」


「ですがあんなに大好きだったのに、離れる必要あるんですか?」


「病弱な雪乃を看病するのに手一杯でお姉ちゃんはあんまり遊べなかったと思うから……今は一杯友達いるみたいだし、雪乃が邪魔しちゃいけないとおもって……」


そこまで言うと

凪ちゃんが雪乃の手を両手で包み込む


「あんなぁ雪乃。愛華先輩は雪乃のこと大好きなんやから、そんな気にせんでええんやで」


「でも……」


「体調悪くなったりしたら、今度はあたいらが看病すればええだけなんやから、雪乃からお姉ちゃん離れしないでええのよ」


その言葉を聞いて、少し胸の奥につっかえていたものが

スッキリする感覚がする

そっか……いいんだね……


「ありがとう……」


「ま、付き合いたいなら付き合ってもええけどな、雪乃どちゃんこかわええし」


「も、もう、やめてよ」


恋人、か……

もしかしたら、本当に…………

おまけ 本


【流視点】


クーラーの効いた部屋で1人で読書もいいものですね


「流ちゃん何読んでるの?」


「動物図鑑です……ななっなななななななな雪乃さん!?」



「驚きすぎじゃない?」


「と、取り乱しまして申し訳ありません。雪乃さんも図書室に来られるのですね」


「むしろ私はここが本拠地な部分ある」


(確かに普段から運動出来ないとここに来がちですね)


「だったら前から誘うべきでしたね」


「うん、今度からは一緒に行こうね」


「わ、分かりました。…えっと、雪乃さんは何をお読みで?」


「ん〜ラブコメとか?ジャンル問わずかなぁ。流ちゃんの本の方が気になる」


「わ、私は動物を愛でるのが好きで、定期的に読んでるだけですよ」


「じゃあ知識とか豊富なんだ。色々教えてよ」


「構いませんよ」


フワッと腕が触れる感触がして

ビクッ!と驚いて離れてしまいます


「どうしたの?」


「すすすすすみませんすみません!こんな汚い腕触れさせてしまって!」


「またそれ?大丈夫だってば」


離れようとする私の腕を掴んで

非力な力で必死に私を引っ張る雪乃さん

その姿がどうも愛おしくて、素直に従ってしまう


「雪乃さんって、愛華先輩の事を鈍感って言えないと思います」


「そお?私は気づきやすい方だけどなぁ」


血筋は抗えませんね……

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