第17話 かっこいいお姉ちゃんは雪乃のもの
そ、そろそろ……感想とか…ほし、いなぁ〜なぁんて……
球技大会が終わって、私の活躍は瞬く間に広まった
後輩からはかっこいい先輩、と
何回か惚れました!と告白までしてきた子までいた
流石にお断りを続けてるけど、精神がもたない
今日も告白を断って少しため息を着くと
また後輩と目が合った
あれ?あの子雪乃の友達の……流ちゃんだっけ
「あ、もも申し訳ありません!覗き見するつもりはなくてですね!」
「大丈夫、別に気にしてないから」
「えっと……この前の試合、素晴らしい活躍でしたね。モテるのも納得です」
「やめてよ、凄く困ってるんだから」
「教室でも、雪乃さんが囲まれていまして、少し嬉しそう反面、複雑な感じでしたよ」
雪乃も大変だな……本当に申し訳ない
と思ってるともう1人ひょこっと友達が顔を出した
「あ、雪乃の姉ちゃんやん。ちわー」
「こんにちは」
「丁度良かった、あたいら、先輩と知り合いなら声掛けて〜って言われててん。どうしたらええですかね?」
「基本的に断ってるから諦めて」
「流石モテる先輩はちゃいますなぁ」
「本当にやめて」
そんな会話をしてると私に気づいた雪乃が
すぐに私に抱きついてくる
勢い良すぎて少し「ゴフッ」という声を漏らす
「ちょ、ちょっと、2人までお姉ちゃんを取る気!?」
「え、いやちが「そうそう、あたいらもハーレムに入れて〜って言ってたとこやねん」凪さん!?何を!?」
そんなこと一言も、と私も流ちゃんも言おうとするが
凪と呼ばれた子はシーッと口を閉じるようにしてくる
「ダメ!!!」
「そんなこと言わんといてや、あのバスケ見たやろ?あれは誰でも惚れるて」
「確かにイケメンでかっこよくて凄かったし……お姉ちゃんの良さを分かってくれるのはいいよ?でも……お姉ちゃんは雪乃のものだもん!」
雪乃はぷく顔で2人に威嚇を始める
すごく可愛らしくて、今にも頬が破裂しそうだ
私は思わずクスッと笑って
その頬をぷにっと触る
「大丈夫だよ雪乃、基本的にお断りしてるから」
「ほんと?」
「うん、私は雪乃のものだもんね」
「うん!!」
「なんか、雪乃も雪乃やけど、先輩も先輩やなぁ」
「そうかな?」
「雪乃、心配せんでもあたいら、そんな話1ミリもしてないから」
「嘘ついたの……?ひどい」
「そんな拗ねんといてや〜かわいいなぁ雪乃は〜」
凪ちゃんは雪乃を私から引き剥がして
ハグをして頬をスリスリする
「やめてよ凪ちゃん、雪乃怒ってるんだよ」と
言うけど、嬉しそうで説得力がない
「申し訳ありません、騒がしくて」
「いいよ、雪乃楽しそうだし」
「あの、お断りしているのは、単純に関わりが薄いからですか?」
「それもあるけど……単純に恋にあまり興味持ってなかったから、あんまりしっくり来なくて」
「そうなのですね。では皆様にはそうお伝えしておきます」
「ありがとう。助かるよ」
「ほら見て雪乃、こうしてる間にも流は色仕掛けしてるで」
「流ちゃんなんて嫌い」
「ええ!!?ちちちちがいますよ!これはですね!」
「行こ、凪ちゃん」
「ほなまたな先輩。流〜雪乃はもらってくで〜」
「お、お待ちください!私の話を聞いてください〜!」
……本当に雪乃が楽しそうで何よりだ
恋か……したことないけど
今なら私、出来たりするのかな……
「む、無口ちゃんは恋愛に興味無いの……!?ど、どうしよう、恋愛はいいものって気づかせないと……!!」
まあ冗談はさておき、ストック半分つきちゃって
若干焦ってます、まじで小休憩も書くレベルじゃないと追いつきそうw




