第15話 二 翠
ようやく今回でメインキャラ揃います
推しが見つかりますように……
今週はとりあえず平日のみ投稿予定です。よしなに
今日は日直なため、提出物を職員室に届けていた
肝心の担任がなかなか見当たらず
担任の机に提出物だけ置いて退散しようとすると
近くの先生が、探してきて欲しい、と言われて
保健室に来た……予想通り担任はベットで寝ていた
凄くだらしないけど、これでも女性だ
「二先生、起きてください。昼休み終わりますよ」
「んぁ〜?次授業ないから大丈夫だろ〜」
「いや、職員会議があるでしょ」
「欠席って言っといてくれ〜〜」
「自分で言ってきてください」
「え〜〜」とだるそうに寝転がる先生を見て
私はこうならないようにしよう…と思ってると
隣のカーテンが空いて雪乃が出てきた
「お姉ちゃん……?なんでここに……」
「雪乃!?保健室にいたの?体調また悪くなった?」
「ううん、悪いわけじゃないけど、昼休みは毎回寝といた方が元気なままでいやすいって二先生が言ってくれたんだ」
先生が……?
この人はこんな面倒くさがりな性格していて
こうやって保健室でサボっている程の人だ
とてもそんなことを言う人には見えない
……けど、どこか見透かして色々言ってくれる
そんな先生だ
「そういや愛華さぁ〜最近ようやく友達増えたって?」
「いや別に友達とかじゃ……」
「いつも堅苦しかった麗奈が柔らかい笑顔をするようになったり、不登校気味だった一色が積極的に学校に来るようになったのもお前のおかげなんだろ?」
おかげ、と言われるほど私は何もしていないが
先生は「偉いぞ〜」と私の頭を撫でてくる
小っ恥ずかしくてすぐに払い除ける
「あの、そんなこと言って、私を丸め込んでサボろうとしてるだけですよね」
「うわーバレたー可愛くねぇこいつ〜」
やっぱりか、と怪訝な目で見るけど
気にすることなく、すぐにまた私の頭に手を伸ばして
くしゃくしゃにしながら撫でる
「あ、あの、それやめてください」
「悪い悪い、お前が入学してきた時と比べてれば、だいぶ柔らかくなったなぁと思ってさ」
この人、どんだけ私の事見てるんだ
う、嬉しくないけど……
「お前さ、無表情向いてねえよ」
先生はそう言って鏡を見せると
私の耳が真っ赤になってるのに気づく
くっ、また私は…!
「お姉ちゃんかわいい」
「な〜お前のねーちゃん可愛いなぁ〜」
最近ダメだ、すぐに感情が表に出てしまう
それもこれもあの陽キャモンスター達のせいだ(主に紅葉のこと)
しっかりしろ、調子に乗るな、私
「今度の球技大会、ちゃんと出ろよ1試合どこかで必ずな」
「え、どうして」
「いや当たり前だろ、そうしないと評価つけらんねぇんだよ、補欠の試合途中でチョロっと出るレベルでいいからよ。これでも口裏合わせたんだぜ」
「………分かりました」
「心配すんな、あの時みたいに、お前を咎めるような奴はいねぇさ」
……そうだといいけど
どうにかして目立たないようにしなければ…
二 翠
25歳 数学教師 169センチ 薄緑のお団子
とてつもなく面倒くさがり屋な先生
愛華や紅葉達の担任でもあり
何かと問題な神楽姉妹の事は気にかけてくれている
ただ言動や行動があまりにも他人任せなため
生徒達から好かれてはいるが、距離は置かれがちである
メインは数学担当だが、頭がかなりいいため
ほかの教科のことを聞かれても基本は答えられる
生徒会担当、バスケ部副顧問だが
まともに顔は出さない




