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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
前編 影に咲く華は愛を得て芽吹く
13/104

第13話 やっぱり関わりたくない……!

とあるものに応募をしました。なのでこの作品は

とりあえず平日5日間はほぼ毎日投稿、土日はストック次第でお送りします。よしなに!

【愛華視点】


雪乃達の尾行をやめて

私は付き合ってくれた九十九さんと

デパートでブラブラ歩いていた

ここは前に早乙女さんと来たとこか……

周りをキョロキョロ見渡してると

ふと化粧道具が目に留まる

九十九さんがたまにしてる所を見たことあるけど

やった事ないんだよなぁ

と思ってると九十九さんが食いついた


「化粧興味あんの?」


「やった事ないし……多少は……?」


「丁度いいじゃん、素材がいいからもっと可愛くなるって」


「えっいいよ別に」と断ろうとする私を

「いいからいいから」半ば強引に店に連れ込む

まあ、多少なりとも興味はあったから

ここは九十九さんに委ねるか……とジッとする


九十九さんは私の顔にパフやらマスカラやらで顔をいじってくる

他にも私の知らない道具が沢山出てきて色々つけてくる


「ぶふっ、なんか変な顔してるぞあんた」


「誰のせいだと……」


「よし、出来たぞ」


九十九さんが見せてきた鏡で確認すると

確かに、自分とは思えないくらい綺麗になっている

改めて化粧ってすごいな、と思った


「いやまじで……元良すぎるからえぐいな」


「語彙力大丈夫?」


自分でやった癖に、私の顔を見てニヤニヤが止まらない九十九さん

そんなに自分の顔が整ってるとは思ってないけど

これはこれでありかな、と思った


「あれ?無口ちゃんに一色ちゃんだ!!偶然〜〜!」


まさかこの声、と振り向くと

めちゃくちゃ買い物袋を持ってる早乙女さんがいた

私の顔を見てギョッという顔をする


「え、無口ちゃん可愛い〜〜〜〜!!!一色ちゃんがやったのー!?」


「おう、やっぱ元いいから美人だろ」


「うん!めっちゃいい!一色ちゃんナイス!!」


この2人いつの間にこんな仲良く……

2人とも私が嫌がってるのを無視して

色んな道具を使おうとする

その都度「かわいいーーー!!」と言われ

流石に照れて顔が火照ってしまう


「あ、あんまり、褒めないで……」


その言葉に2人はまた硬直して

何故か2人が照れてしまう


「ちょ、無口ちゃん、それ禁止!」


「いや、こうしたの2人でしょ」


「お前ほんと……ずるすぎんだよ……」


なんでズルいって言われなきゃいけないんだ

凄く恥ずかしい思いしたのこっちなんだが


「とゆーか、無口ちゃんって照れの感情あるんだね」


「いや、あるよ」


「だってさ、いつもワタシドーデモイインデって顔してるじゃん!」


「今の私の真似?似て無さすぎる」


「つーか、ウチの知ってる愛華はもっと表情豊かだったぞ?」


心に、凄く鋭利な矢印が刺さった感覚がする

忘れかけてたけど、九十九さんは小学の私を見てるんだ

幸い、中学の頃を知らないみたいだけど……


「え、そうなの?見てみたかった〜」


「まあ、別に話したくねぇならいいさ、なんだかんだ楽しそうだしな」


「え、ちょ、私そんなこと一言も」


「そう?昔の癖ってやつを覚えるからかな、なんかそう感じたんだよ」


はっずい…そんなふうに見られてたのか

もっと感情抑え込まないと……

髪の毛を指先でクルクルしながらそう考えてると

「ほらそれ」と指摘される

こ、この仕草…?た、確かに昔からの癖だった気がする


「なるほど、その動きしてたら楽しいってことだね!あれ?そういえば私と服屋行った時もたまにやってたような…」


「も、もういいから!私帰る!」


「やべ、弄りすぎた」


私は恥ずかしすぎてその場を逃げるように立ち去る

もう…クラスメイトといると感覚狂う…

やっぱり、どうにかして関わり合いを少なくしないと…!




「行っちゃった、からかいすぎたかな?」


「心配すんな、凄く嬉しそうだったし、 数日もすればまた絡んでくれるさ」


「凄いね一色ちゃん、さっすが幼なじみ!」


「小学一緒だっただけだよ。でも、なんであんなに心を閉ざしてんのかはわかんねんだよな」


「確かに…いつか、無口ちゃんの笑顔、見たいね!」


「……そうだな」

ストックは結構進んでるのですが

なんだかんだ1番ヒロインしてるの愛華自身な気がしてならないw

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