表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ 誰もが一度はどん底に落ちる

実質初投稿です。

深い深い山の中を、その少女は必死に走っていた。


緑色の髪をうしろでまとめ、金色の瞳を持つ彼女はかなりの美形だった。


だが、整った顔は悲しみで歪み、瞳には涙がうかんでいる。


何を隠そう、彼女は今逃げていた。


「はあ、はあ、はあ……!」


息も絶え絶えに、ひたすら逃げていた。


だが、谷にかかる橋が視界に入ったとき、少女はほっとした顔をした。


_____あの橋を渡れば、もうすぐ街だ。 


そう思って彼女はほんの少し気をゆるめた……それがいけなかった。


「あっ!?」


石に躓き、彼女は顔から地面に叩きつけられる。


「ぐっ……もう、少し、なのに」


それでも彼女はがなんとか立ち上がろうとした、まさにその時だった。


「カ〜ラ〜ちゃ〜ん」

「っ!」


森の茂みをかき分けて、現れた筋骨隆々の男。


それを見た少女は急いで橋に向かおうとする。


「そうはさせないよ〜ん」


だが、男の丸太のような太い手ががっしりと少女を掴んで離さない。


「やめてくださいっ、離してっ!」


拳を男の手に何度も打ち付けるが、男は手を離さない。

そしていやらしい笑みをうかべた男は、彼女の服に手をかけると、一気に引き裂いた。


「嫌っ!」


その刹那、彼女の渾身の蹴りが男の急所を捉えた。男がうずくまる。


その隙を見逃さず、橋を目指して最後の力を振り絞り、駆けた。


不安定な橋。いつも怖がって渡っていた橋を、始めて走って通り抜けようとしていた。


しかし。


「ぐっ!?」


先程ぶつけた足に激痛が走る。


その拍子に足を踏み外し、少女は、


「あっ……」


少女の体は谷底へと吸い込まれていった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ