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詩など(象徴詩)

目は奇妙な気球のように無限に向かう

作者: 檸檬 絵郎


 私たちをひっぱるものは目

 目は奇妙な気球のように、ぶらさがった身体を持ちあげて

 見えない世界へと、向かわせる


 目に見えるものは、見えない世界への()()()になる

 だから、おろそかにしてはいけないのだ



 木々を見なければならない

 「木々」の意味するなにかではなく

 目の前にある木々を

  ……木、一本でもいい……

 旅はそこから始まる

 私たちをひっぱるものは目

 目は奇妙な気球のように、ぶらさがった身体を持ちあげて

 見えない世界へと、向かわせる



 持ちあげられた私たちは

 とても自然ではありえないような

 人工的な空想のなかへ入りこむ

 おもしろくもあり

 怖くもある

 そんなとき、ふとうえを見ると

 相変わらず、()()()が燃えていて

 そばにはいつも自然のあることを教えてくれる

 目はいつも、あるがままを

 しっかりと見ながら、私たちをみちびいてくれるのだ



 私たちをひっぱるものは目

 目は奇妙な気球のように、ぶらさがった身体を持ちあげて

 見えない世界へと、向かわせる





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― 新着の感想 ―
[良い点] 曇りないまなこで見よ。 そこから真理の扉は開かれる。ですね♪ なんだか言葉が、もののけ姫やハガレンっぽい感じになりましたが、私にはルドンの絵よりも探求者たる一人の人間、青年、男性、僧侶、…
[一言] ルドンのポエム来ましたね!^^ あの作品が脳裏にありありと思い浮かびました。 あるがままを見て、不思議な世界へと上昇していってくれる目…。自然を見ると、見えない世界へと連れて行ってくれる目……
[良い点] 空想と現実。 リアルとネット。 警告と容認。 そんな感じがしました。 綺麗で不思議な表現も素敵です。
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