始まりの紙
紙を題材にした作品です。
どうも、よろ!!
「そうだ。戦争をなくそう。」
誰かがそういった。
「んじゃあさ、安全なもので戦おうぜ。」
「じゃあ、何にする?」
「じゃんけん?」
「こどもかっ!」
盛大なつっこみをかましたと同時に、
「じゃあ、紙にしよう。」
「紙!?」
「紙だなんて、くだらない!」
みんなが批判をする。その中、一人の男が立ち上がった。
名は木村清十郎。
「いいんじゃない。紙はいろんな形を作れる。」
「では、どうしたら勝ったということにできる。」
木村は笑った。
「当てれば勝ち。」
ざわっ!
周りがどよめいた。
「んな!?」
「単純な!?」
「単純?だからこそおもしれーじゃねんか。」
笑いながら。男は言う。
「さぁ、新たな時代だ!!」
時はすぎ、10年後
21xx年
「どうしよう。」
入学式、早々困っているものがいた。
名は、高村清十郎。高校生。
「部活はどうしよう。」
全然、考えてなかった。
この世は、十年前『戦争禁止法』がでた。
その代わり、『紙戦闘義務令』がでた。
すべての物事は紙が左右した。
戦い方は簡単。
紙飛行機、紙を丸めた物、紙の棒。
なんでもいいので紙を体に当てれば勝ち。
そうなった。
「紙工学部にするか。」
いや、人気のないところに行こう。
校門を通ると、人が、がやがやいた。
「はい!空手部~~。」
「来いこいこい!!剣道部~~!!!」
勇ましい。
歩いていると、あまり人がいないところを見つけた。
紙飛行機部だ.
紙飛行機は射程距離は長い。
しかし、構成(作る時間)がかかる。
なので、不人気なのだ。
「まぁ、いいここにはいるか。」
ここから、俺の戦いが始まる。