九死に一生と朝食
助かった後の高揚感
世界に感謝したいと
九死に一生を味わった
この脳内が喜んでいる
朝は早くから
目まぐるしい
ドタバタな足音と
甘く溶けたバターとパンだった気がする
落ち込んで変える運命の先に
甘く溶けたカフェオレとパンが
待っているのかなと
ふと思った
私にかすめた車の持ち主は
あぶねぇじゃねぇかよ!と
吐き捨てた言葉を置いて
夜の街に消えていった
不条理な鬱憤が
やってらんねぇわと
泣けてきた
それでも
明日には
美味しいパンとカフェオレが
わたしを待ってる