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ドS、本性を現す

今日の高禍原

「おめでとうございます!元気な男の子ですよ」

おぅぇぎゃー!うぉぇぎゃー!ぐぎゃぁー!

「気のせいかな…心を抉るような産声が…」

「抱かせて下さい」

「あ、はい」

「いたいいたいおかあさんいたいわあんたのしゅっさんになんじかんかけたと?いたいいたいなんでふつうのうぶごえじゃないの?いたいいたいうまれたしゅんかんからこんなくろうかけるの?いたいいたいいたいいたい…」

お…おぎゃーおぎゃーおぎゃー


高禍原の記憶から抜粋。

この時出産に立ち会った人は高禍原のお母さんが子供に何かを呟くと静かになった様子を見て一種の感動を覚えたらしい。

 「えっと誰だったかな?」


 そう言って周りを見渡すが城内…というか庭な為周りには誰もいない。


「!女神カーミダ様!ここにいらっしゃるのですか!?…バカ!リティア!あんたもひざまつきなさい!」


 他の使用人と違ってリティアは反応が遅れた。このメイドもそうだがまさかとは思うが僕は軽視されている?


 「勇者のみに聞こえる様に話している。使わない能力は9999(カンスト)だ。分かったか?使えないから最高値なのだ。お前達低俗な輩とは本当は話したくないのだ。必要な事にはこちらから答えてやる。ありがたく思え」


「もしかして白い空間に居た人か…君たちも聞こえた?」


 女神というワードとごく最近聞いた気がする声で声の主に気付いた。本当に神という存在がいるのかと思うと同時にデカイ態度に少し腹が立った。


「やっぱり夢じゃなかったんですね♥️」


「はっ鼻が!」


 貞龍の鼻から赤い液体が再噴出した。こいつのHPがかなり…いや、物凄く気になる。


 「なぁ貞龍君、HP見せてくれないか?」


 さっきからだが自分を落ち着ける意味合いも兼ねて優男を演じている。20年間使い続けてきたこの話し方には相手の心を開かせる効果が期待できる。


「おう…まぁいいけど」


HP 1789/98


 どうやらあの鼻血には回復効果があるらしい。変わった世界だ。


 「ありがとう…僕は何も言わないよ」


「え!?逆に困る!いやいいけど…」


「あのー高禍原さん、ステータスの力って握力だって気付きました?知はIQ、速は100メートルの記録です。私の知は127+5ですよ」


 ほら、魔導師の勇者ですから!といい何処からか杖を取り出した。


「ですからぁ♥️盾の高禍原さんと相性がいいと思うんです!一緒に行動しましょ」


 僕はこの後別れて行動しようと言おうとした。完全に読まれていた?やはりこいつはヤバい。


「そうだね。でもまずは街を別れて探索しようか。使用人なら連絡手段くらい持ってるだろうし…」


 当然持ってるに越した事はないがうちのメイドだけ持ってないなら最高の弄りネタができる。それに合流するつもりもないしな。

 残念な事に使用人三人は一斉に綺麗な石を取り出した。魔法という物だろう。同じ物を持っているのは違いが出ない物か支給品だからだろう。


 「よかった。じゃあ一回解散!」


 歩きながら話していた為中庭を抜け、王のいた広間に繋がっている城の反対側に入り、抜けた先の城門までたどり着いていた高禍原は眼前に広がる街へ別れて探索する事にさせた。

 それにしても恵夢子が反対しないとは…そんなにいい人に見えたか。所詮ガキだな。


 「勇者様。どこに行かれますか?案内します」


「その前に、君たちって勇者の担当なんだよね?代わるとかあっちゃう?あ、君が気に入らないとかではないよ」


「はい、数多くいる使用人の中から選ばれた名誉ある職なので…おそらく交代は王様が許さないでしょう」


 その言葉に思わず笑ってしまった。


「へぇ!お前みたいな仲間にもバカにされるやつが!?これは面白い!交代も許されないか…でもあの王様の態度、厄介払いじゃないのか?使えないやつを体よく捨てる為の」


「勇者…様?」


「そうだな…まずは奴隷でも探すか!異世界だしそれくらい居るだろ!?中世のヨーロッパっぽいし!いや、絶対いるね!勇者の中に銃とか現代的な武器がなかった事からもこの世界の文明の程度が分かるぜ!」


「勇者様!お気を確かに!…は!まさか虎ッ苦の後遺症!?確かにHPが減っていたし…勇者様、失礼します」


「は?なに言って…まった!それ背骨折るやつ!」


 リティアは手を高禍原の肩に置くと右手を水平に構え、止める間もなく背中へ痛恨の一撃を放った。


 「アンチコンフューズ!」


「ガハッ…!」

どーも山田です。

アンチコンフューズ使いたすぎて頑張りました。

小説の書き方ですが他の方のを見て真似しています。多分最終形態です。

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