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エピローグ



「もう二十年も経つのかぁ」

 公園のベンチに腰掛けて、僕はひとり呟く。

 夏がくるたびに思い出す。あの日のことを。初めてできた友達の友成くんは悲しい最後を遂げた。あの時、追い掛ける勇気が僕にあれば友成くんは死ななかったかもしれない。

 今そんなことを考えても結果論にすぎないんだろうけど。

 日曜日の昼下がり。これから子供たちが増えてくる時間だ。

 家に帰るかな。

 そう思って立ち上がると、

「ぱぱぁ」

 かわいい声が聞こえてくる。

 三才になったばかりの我が息子・大樹(だいき)だ。よたよたとこちらへ走ってくる。

 今では僕も一児の父親だ。

 僕は向かってくる大樹を抱き上げる。

「よくここがわかったね」

 大樹の後を彼女が歩いてくる。ウェーブのかかった長い髪と真っ白なワンピースの裾が少しだけなびかせながら。

「希望園に行ったらさっき帰ったっていうから、たぶんここじゃないかなと思って。パパをお迎えにきたのよねぇ、大樹」

「うん!」

 彼女が大樹の頭を軽くなでてやると、大樹は大きくうなづいた。

「そっか。ありがとう、大樹」

 僕は大樹を肩車してやる。少し重くなってきたのでちょっときついものがあるけど。


 ぎゅるるるるるぅ。


 僕のお腹の虫だった。

「お昼また食べてないんでしょう?」

「うん、まあ」

「そんなことだと思ってた」

「今日は何作ってくれる?」

「克彦の大好きなオムライスよ」

 グロリアはいつもと変わらぬ笑顔で答えてくれた。



                 おわり



  


                


ラストで更新を怠ってしまいました。すみません。

そして、最後まで読んでくださった皆様ありがとうございます。

一言でも感想をいただけたら励みになります。よろしくお願いします。

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