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小田さん


真田は結局また池袋にきていた。


サナは、池袋についたら電話してとメールしてきた。真田は若干迷ったが、電話をする。すると完全に酔っ払いの声で


「しんちゃん!おそーい!きざみにきて〜」


と叫んで電話を切られた。相変わらず失礼なやつだと思ったがとりあえず

居酒屋「きざみ」に向かう。西口をでてしばらく歩くと歓楽街を抜けたあたりにその店はある。前は東口からきていたので遠回りだったが西口をでるとすぐだった。


店に入ると入り口にサナは待っていた。

今朝もう会わないと思っていたのに、なんとなくそれはなかったことにされているのが真田は面白かった。


「しんちゃん!こっちこっち」


サナはまた完全に酔っ払っていた。真田は心配になって席へと向かう。

が、意外なことにそこには女の子が一人座っていた。

真田はすぐさま、サナから手を離す。


「こんばんは〜」


その女の子は立ち上がって控えめに挨拶する。サナと違い長身だった。髪も明るくていかにも今時のギャルという感じの子だ。


「うんとね。この子が小田さん!ほら、前に喧嘩中と言っていた親友だよ!」


と、サナは言った。確か最初の頃メールかなんかで聞いたことがあったと真田は思い出す。とてもサナとは同じ人種とは思えないが…と真田はふと思った。


真田は、どうもと返事を返す。いきなりこんな場面ではどう話していいかわからない。ぱっと見はすこし怖い感じの娘だった。

だがその小田は、ずっと真田をみている。だがその表情からは感情は読み取れなかった。(きっとなんだこのおっさんとか思ってるんだろうな)と真田は思った。


三人で座ると、なんか真田は仲間はずれのような気がした。が、とりあえず2人の話に聞き耳をたてる。

どうやら二人は高校からの同級生のようだった。

あと、彼女もサナと同業という。そっちの方は妙に納得がいった。


二人に会話を聞いていると、サナも20だなって思う。正確には昨日で21だが。

しゃべり方や、声が違う。どっちが素なのかわからないが話題も、やっぱり違う。真田はこれが自然な21のやんちゃな女の子たちの会話だと改めて思った。


と、サナがトイレにいくといいだした。

真田に緊張がはしる。むしろトイレについていきたい気分だった。

小田と二人っきりは嫌だ。。。と思ってしまう。失礼だが、。。。


だが意外にも、小田はすぐ話しかけてきた。


「真田さん、サナとうまくやってるみたいですね。安心しました。」


「あ、そうですか?」


「サナ、言ってましたよ。すごく一緒にいるとたのしくて、なんでも話せる人に出会えたって。」


それは意外なことばだった。小田がまさかそういうことを言うキャラにみえなかった。真田は誤解していたのかもしれないと思った。しゃべり口調はしっかりしている。


「でも、なんか今日いろいろあったでしょ?」


「ああ、うん」


「お願いだから。今度は、一緒にいてあげてね、あの子、今はあなたしかいないから」


真田はその問いにこたえられなかった。












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