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一人ローラー作戦


あの2人は生きていて日本にいる。


真田はその事実がなにより嬉しかった。記憶を消されているということには驚いたが…

だがそうするとあの2人を探すのはより困難になった。真田は、(これはローラー作戦しかないな)と考えた。


サナの店から系列店に移動した、ユキの知り合いを見つけるしかない。

山本は協力しないだろうから、また橘やら知り合いを集めて池袋と新宿のキャバクラを根こそぎ調べようと思った。


「しかし…」


真田は疑問に思うことがあった。それは、2ヶ月とか記憶を消されてその後、社会復帰はできるのだろうか…ユキはともかく、さなやんはどうだ…

会社をやめて、ユキを探しに行ったのだろうか…








真田は結局夕方までそのことを考えていた。


とてもではないが、仕事が手につかない。真田は仕事を早々に切り上げ6時頃会社を出た。

今日は金曜日だ。サナは仕事が忙しいことだろう。当然迎えにいくがおそらくまた2時はまわる…


とりあえず池袋へ向かう。

喫茶店にでもはいって考えをまとめようと真田は考えていた。時間はたっぷりあったので神田から山手線に乗る。

あいかわらず、外回りの車内は混んでいたが真田は扉横の絶好のスペースをみつけてそこに入り込んだ。


真田はとりあえずサナの店の系列を調べる。キャバクラ、セクキャバ、ヘルス、イメクラ…かなり幅広くやっている。

しかし、サナが許すのはキャバクラまでだろう…他は橘に行ってもらおうと真田は笑った。多分喜んでいくと思うが…


金曜日だからどこも混んでいることだろうが、フリーで入りまくり見つけるしかない。




池袋に着いた。まだキャバクラ店で空いているところは少ない。

とりあえず喫茶店に入ろうと、駅周辺を歩き回った。だが今日に限ってなかなか席が空いていない…


「困ったな…」真田は東口でうろうろしていたがどうにも見つからなかった。

と、フクロウ交番の前に着く。そこには因縁深いマクドナルドがあった。


サナと偶然あったり、TOTOのバーが隠されていたりといろいろ因縁が深い。サナの救出劇もここだった。


真田はなんとなくマクドナルドへ足が向いた。理由はわからない。

それまで、偶然と偶然の繰り返しで行っていたが…また今日もいくのか…


1Fのレジでカフェオレのホットを注文し上へ上がる。

2Fはいっぱいだった。(ここもか…)しかたなく、3Fに上がる。ほんとに因縁深い3Fだ。

秘密の通路をちらっとみるとなぜかそこには、鉄格子がはまっていて、階段の部屋までいけないようにしてあった。

(サナを助けたことで警備が厳重になったのか)真田はすこし苦笑いした。


3Fに上がると一番奥の席の一人席が空いていた。

真田は急いでその席へと向かう




若干、大学生と取り合いになりそうだったが真田はその戦いに勝利し、席にサクッと座る。


(ふう…)真田は、カフェオレを勝利の美酒のように味わった。

だがのんびりしている暇はない。すかさず、スマホを取り出し調べ始めた。


店のホームページを見て。マップを記憶していく。


だがずっと画面の細かい文字、図形を見ていて目が疲れてくる。


(これが年ってやつですな…)


真田は一度ゆっくりと目を閉じた…

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