5)自己紹介党 コータク派
ツンツン頭の男「……あ、そういやまだ自己紹介してねーや。オレの名前……まぁ名前というよりはコードネームって言った方が正確だな。とにかく、『コータク』って呼んでくれ。」
アホ毛の男「は、はい……分かりました」
アホ毛の男の心の声(このタイミングで自己紹介? とにかく礼節上こちらも名乗るべきですね)
アホ毛の男「私のスパイとしてのコードネームは『ジョズ』と申します。ところでコータクさん……」
コータク「いやいや、そんなかしこまった呼び方じゃなくてもいーから」
ジョズ「それなら……コータク先輩」
コータク「先輩……いい響き! じゃあその呼び方で行こう!」
ジョズの心の声(いいんだ……)
ジョズ「とにかく、先輩にお訊きしたいことがあるのですが……」
コータク「お、何だ? まぁ内容は何となく予想出来るけど」
ジョズ「何の為に私をここに誘き寄せたのですか?」
コータク「はい予想通りー!! まぁ率直に言うと、おめーをロスブリの一員にしてーんだよ」
ジョズ「本当に率直ですね……」
コータク「とはいっても普通に考えて返答はNoだろうがな。ところでジョズ」
ジョズ「……はい?」
コータク「スパイの存在意義って何だと思う?」
ジョズ「唐突ですね……まぁ、スパイに求められる資質でもあるということを考えれば、『情報の入手』だと思います」
コータク「なるほど、じゃあこの情報はおめーのお眼鏡にかなうかな?」
そう言ってコータクが取り出したのは、赤いマル秘マークが印刷されたひとつの封筒だった。つーかてめーら「やっと地の文がきた」とか思ってんじゃねぇ。
ジョズ「こ……これは!!」
思わず感嘆の声を漏らすジョズ。それを見てコータクは嬉しそうな顔で、
コータク「どうやら気に入ったよーだな。まだ会ったばかりでまだ完全に信用出来るとはいえねーからここまでだが……」
ジョズ「入ります!!」
コータク「いや、返答はえーなオイ!!」
ジョズ「それで、早速ですが私はいったい何をすればいいのですか?」
コータク「別に気負う必要はねーぞ。オレは賑やかな方が好きなんだよ。そんなわけで楽しくやろーぜ。」
ジョズ「今まで様々な任務をこなして来たつもりですが……最初にすることが『楽しむこと』なんて所はここが初めてです。」
するとコータクは突然昔を懐かしむように空を見上げて呟き初めた。(まぁ、天井しか見えないけど)
コータク「嗚呼、4月という出会いの季節に一人でいいから入部者が欲しいと思っていたのにも関わらず、『この学校にテロリストがいる』という噂が立つかもしれないという理由で一般人の勧誘が出来ずに歯痒い想いをしていた3週間前が懐かしい……」
ジョズ「意外に呆気ない理由で呼ばれたのですね、私……」
コータク「あ、そーいえばまだ名前以外自己紹介してねーや。まぁ、他人とのカラミで自己アピールした方が賑やかになりそうだし……まぁ、いっか。じゃ、ちょっと人呼ぶから待ってて。」
そう言ってコータクは携帯を取り出した。
サブタイトル詐欺とかゆーんじゃねー。