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14)自己紹介党 フキ派 第5部隊

 ジェノ「それで、ジョズが呟き尽くしていた理由は何だ?」


 フキ「えっと……、ジョズ君は親方の事を『キンピカ』って呼んだのを疑問に感じたんだと思うよ?」


 ジェノ「…………言い尽くしてたっけ?」


 フキ「言ってたよ……」



 呆けた表情で聞くジェノに、フキは苦笑いをしながらそう答える。



 ジェノ「マジでか……まぁお前がキンピカの事を『親方』って呼び尽くすとかでうまく自己紹介に持ち込み尽くせるだろうし……」



 ある意味仲が良い二人を一瞥して、ジェノはこう呟いた。



 ジェノ「とりあえずあの二人の注意をこっちに向けねーとな」


 フキ「どうやって?」


 ジェノ「こうやって」



 銃声が鳴り響いたのは、ジェノがそう言った直後だった。いきなり発せられた音に対して、二人が音源の方に振り向くのも無理は無い。



 ジョズ「な、何なんですか!?」


 ジェノ「何なんですか、じゃねーよ。関わるだけ時間の無駄とかほざき尽くしていたのはおめーだろーが」


 ジョズ「確かにそうですけど!」



 ジョズはジェノの右手、正確には彼の右手にあるスナイパーライフルを見て再びしゃべり始めた。



 ジョズ「片手でスナイパーライフルを扱うとかあなた正気ですか!? そもそも何時から持っていたんですかそんなもの!」


 ジェノ「暗器使いなんてスパイにとっては珍しくもねーだろ」


 ジョズ「ステレオタイプって言葉を知ってますか、ジェノ先輩!?」



 相変わらず感情を読み取りづらいひょうきんな声を発するジェノに対してジョズはツッコミを入れるが、脱線しまくりな会話に業を煮やしたのか、スナイパーライフルをジョズに向け、若干イラついたような声で一声、



 ジェノ「いいから」


 ジョズ「ど、どうして銃口をこちらに向け……」


 ジェノ「い・い・か・ら」


 ジョズ「……はい」


 フキ「そ、そこまでしなくてもいいのに……」



 ジェノの脅し、もとい説得に苦笑いで答えるしかないフキだった。

 言うまでもないけど、スナイパーライフルを片手で扱うなんて事をすれば、脱臼では済みません。みんなはマネすんなよ!

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