13)自己紹介党 フキ派 第4部隊
ジョズ「そういえば……」
コータク「どうした?」
思い出したように呟くジョズにコータクは興味あり気に聞いたが、
ジェノ「いや、わざわざ反応しなくていいから!」
と、二人に釘を差すジェノ。
コータク「何で?」
ジェノ「また話が脱線するからだろーが!」
ジェノの心の声(ったく、アイツ頭は回るが普段は頭の中カラにしているんじゃねーか疑い尽くしたくなるほどに学習能力無いからな)
ジェノがそう思っていると、未だにドアの前に立っているフキが、
フキ「ひょっとして……」
と呟いた。それに対してジェノは、ようやく話の中心にいるべき人が話に入り尽くして来たかと思いながらフキの方を見る。
ジェノ「どうした?」
コータク「いや、お前さっき何て言ったか覚える!?」
ジェノ「バカ、今回は本人が話し尽くしているんだから問題ねーだろーが」
フキ「えっと、そろそろ話進めていい?」
ジョズ「勝手に進めてください。この二人に構っているだけ時間の無駄ですから」
コータク「どういう意味だよ、ジョズ!」
ジョズ「文字通りの意味です、コータク先輩」
ジェノの心の声(また話が横道に逸れ尽くしているよ。それにしてもアイツ初対面の奴と打ち解け尽くすのはえーな。 ……悪い意味で)
フキ「それで、ジョズ君がさっき思い出したように呟いたことなんだけど……」
ジェノの心の声(あ~、なんかアイツ「そういえば」とか何とか言い尽くしていたような気がするわ。だが何でフキアイツの名前知り尽くして……あぁ、キンピカがさっき名指しで言い尽くしていたな。とりあえずアイツら話聞き尽くせる状態じゃねーし、コッチがフキの話し相手になるしかねーな)
そう思ってジェノは右隣の椅子を引いてフキにこう言う。
ジェノ「いい加減に座り尽くしたらどうだ?」
フキ「あっ……ありがとう」
ジェノ「どうも」
ジェノの心の声(ったく、こういう気配りは組織の責任者にしてほしいんだがな。少なくともコッチのような変人がやる事じゃねーよ)
そう思い、小さくため息を吐くジェノだった。
フキはほとんど何もしていないのに4話分を消費。どういうことなの…………