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11)自己紹介党 フキ派 第2部隊



 フキ「えっと……ジェノ?」



 フキが苦笑いしながらジェノに話かける。



 ジェノ「……何だ?」


 フキ「その机、どうしたの?」


 ジェノ「机?」



 そう言いながらジェノは机の方に目を向ける。そこには先ほどの頭突きでヒビだらけになった机があった。



 ジェノ「あぁ……ちょっと頭ぶつけ尽くしただけだ」


 フキ「えっ!? 大丈夫!?」



 フキの心配に対して、ジョズが答える。



 ジョズ「心配する必要は無いですよ。机にぶつける前からジェノ先輩の頭は大丈夫ではないですから」


 ジェノ「お前なぁ……」


 フキ「確かにジェノはよく壁に頭をぶつけていたけど……」


 ジョズ「それはかなり重症ですね」


 コータク「そーいうお前もさっき思いっきし頭を机に叩きつけてたじゃねーか。さすがに机は割れてねーけど」


 ジェノ「むしろサンドされ尽くした時計の方が心配だな」



 そう言ってジェノはジョズのアホ毛の先に取り付けてある時計を無造作に掴んで眺め始めた。



 ジョズ「引っ張らないでください」


 ジェノ「おっと、失礼」



 そう言ってジェノはジョズのアホ毛を引っ張らないように、机から身を乗り出して時計を眺めた。


 そうしてしばらく眺めたあと、妙に納得したような顔をして、掴んでいた時計を放した。



 ジェノ「なるほど、どうりでヒビ一つ入り尽くしていない訳だ」


 ジョズ「この時計について知っているのですか?」


 ジェノ「あぁ、正確にはその時計を作り尽くした人物についてだがな」



 そしてジェノはフキを指さして言った。



 ジェノ「コイツがその人物だ」

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