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第13話 ガ-ゴイルの新機能と魔法兵団部隊長

残酷な描写、不快な表現があるかもしれません。

人の死が多く書かれていますので、嫌だという方はお戻り下さい。


また、人物、職業等批判している訳でもありません。

あくまで見る方向が違うとお思い下さい。


それでもいいという方だけお読み下さい。



呪文を唱えてきた魔法使いを始末し、後残ったのはじいさん魔法使いだけになった。


一応、皆殺しにしろと命令されているので殺らなければならないのだが。


俺の視線はじいさん魔法使いではなく、魔法陣の描かれた羊皮紙の上に置かれた短剣に目が釘付けだった。


う、美味そうだ、不思議な光沢を放つ刀身は女の肌のように輝き、折れ曲がったところなどは女の腰からヒップのようだ、ジュルリ(唾は出ません)


誘われるように短剣に近づくと、それを拾い上げた、裸体を見るようにじっとりと見るとポィと胸の口へ放り込んだ。


その味は今まで喰ったものとは違った、短剣自体もいい味を出していたが、何よりも付与されている魔法、いやソ-スが美味だ、そう言えば前に喰った鎧もいい味をしていな。


次いでのように、魔法陣の描かれた羊皮紙も拾うとそれも胸の口へと放り込んだ。


むむ、こちらはイマイチだったか、ごちゃごちゃした味で統一感がない。

味の採点をしていると


ドタドタ、足音と共に魔法使い達が入り口に姿を見せた。


あ~また面倒臭そうな連中が現れたな、何で来るかな、もう、うんざりしていると


「お前達、すぐに魔法障壁を張るんじゃ!」

目の前にいるじいさんが叫んでいた。


くっ、余計な事を言うなじいさん、魔法障壁がどんなものかは知らんがバリヤ-見たいなものだろう、そんなもの張られたら厄介だろ。


目から魔力レ-ザ-を放つとじいさんを黙らせた。


「ギルバルト様!」

「よくも、ギルバルト様を!」

「許さんぞ、モンスタ-め!」

「ギルバルト様の仇を討つのだ!」

あっ、失敗したかも・・


魔法使い達が呪文を唱えると、火の玉、氷の矢、薄緑の刃が次々と飛んで来た。


ぬぉぉぉぉ~卑怯だぞ、遠くから魔法をこんなに撃ってくるなんて、こちらも迎撃だ!


敵からの魔法を避けつつ、魔法使い達を視界に入れると

《LOCK ON×10》眼球内表示にカ-ソルが表示された。


食らえ!誘導魔力レ-ザ-×10


俺の両指から10本の魔力レ-ザ-は発射され、次々と魔法使い達を打ち抜いていった。


ふはははは、我が方の攻撃は圧倒的ではないか、このまま殲滅してくれるわ。


こちらの攻撃に倒れていく魔法使いを見ながら俺は調子にのっていた。


「ひるむなお前達!まずはギルバルト様の言ったように魔法障壁だ、その後対軍防御陣をひくぞ」

「「「「「「「「「「「応っ」」」」」」」」」」」


ん?!急に魔力レ-ザ-の利きが悪くなったぞ、先ほどまでは一発で身体に孔を開けていたレ-ザ-が当たっても倒れなくなった、まさか・・バリヤ-か?


「いいぞ、魔法障壁が効果的だ、重複して掛けるぞ」

「「「「「「「「「「「応っ」」」」」」」」」」」


くっ、ついに魔力レ-ザ-は敵に近づくと霧散してしまうようになった。


こうなったら、近づくしかないか、やりたくはなかったが


俺は多少の被弾を覚悟しつつ接近すると、ロケット・パンチを放った。


ロケット・パンチは1人の魔法使いの腹に大穴を開けると、巻き戻り腕へと戻った。


どうだ!この威力、漢のロマンじゃないか。

命中したロケット・パンチに再び気をよくした俺であったが


「やつめ、あんな攻撃もあるのか!属性防御はいい、魔法障壁と物理障壁に集中するんだ」

「「「「「「「「「「応っ」」」」」」」」」」


再び俺の攻撃は効かなくなっていった。


またか!人間の利点は学習する事だが、反応が早すぎるぞ。


じいさんの言葉からここまでやるとは想像もしていなかった、しかもジジイの命令で逃げる事も出来ない、こうなれば


接・近・戦しかない!


魔法使い達は一箇所に固まっているから、あの中に飛び込めば魔法も使えないし、肉弾戦にも弱そうだ。


俺は防御を固めると突撃を開始した。



魔法兵団部隊長Side


我々は、ギルバルト様の仇を討つべく、敵ガ-ゴイルに各種魔法を打ち込んだ。


だがヤツの動きは素早く、数発当たったようだが効いている様子が無い、くそっ、なんてヤツだ。


悪態をつく間もなくヤツの指先が光ると、横に居た同僚の頭が無くなっていた。


な、何だ!今のはなんだったんだ!いつ敵が攻撃してきたのかすら分からなかったぞ、こんな攻撃を受けたら部隊は全滅だ、思わず退却だ!と言いそうになったところで


ギルバルト様の言葉を思い出した。


「お前達、すぐに魔法障壁を張るんじゃ!」


そうだ!ギルバルト様は最初に言ったではないか、あの攻撃は魔法障壁で守れるはずだ。

俺は慌てて


「ひるむなお前達!まずはギルバルト様の言ったように魔法障壁だ、その後対軍防御陣をひくぞ」

これは自分にも言った言葉でもあった。


魔法障壁が張られると急に被害は少なくなっていった。


何て事だ、すでに部隊の半数以上がやられていた、ギルバルト様の言っていた事を最初にやっていればここまで被害はでなかったはずだった、後悔しつつも


「いいぞ、魔法障壁が効果的だ、重複して掛けるぞ」

今はやれる事をするしかない。


敵ガ-ゴイルは無駄な魔法攻撃をしつつ、近づいて来ていた。


ヤツめ、効かないと気づいて接近戦をするつもりか、次の魔法の準備をしつつ、間合いを計っていると


ヤツの右手が飛んで来て、部下の腹を貫いていた。


ど、どんな攻撃だ!て、手が飛んで来たぞ!しかも戻っていく・・・


はっ!

俺とした事がこんな事で動揺してはいけない、俺の不安は部隊を危機にさらす。

俺は動揺を隠すように


「やつめ、あんな攻撃もあるのか!属性防御はいい、魔法障壁と物理障壁に集中するんだ」

これなら今の攻撃も、もう効きはしないはずだ。


もう、ヤツの好きにはさせないぞ、これからは我々の攻撃だ。


「地雷戦の用意だ!前列は地雷魔法、後列は魔法障壁と物理障壁の強化だ、ダンジョン内だから威力が増幅されるぞ、爆破は単発にしろ、いいな」

「「「「「「「「「「応っ」」」」」」」」」」


さぁ、化け物来るがいい、返り討ちにしてくれるわ。



ガ-ゴイルSide


魔法攻撃を食らわないようジグザクに移動しながら敵に接近を始めたのだが

何故か攻撃魔法を撃ってこない、何か狙いがあるのか?


俺は不審を覚えながらも、ロケット・パンチを打つ準備を始めた、その時

俺の前方に魔法陣が出現した。


あれは何だ?いつ床に魔法陣何て描いたんだ?混乱しつつも魔法陣を避けるようと、横に移動した時、魔法陣が光を放ち爆発した。


さらに、俺の動いた方にも魔法陣が発生し、それも爆発した。

その後も爆発は続き俺は吹き飛ばされ続けた。


ぐああああぁぁぁぁぁぁ



魔法兵団部隊長Side


こちらの予想通り、敵ガ-ゴイルは接近戦を挑んできた。


甘いぞ、我々が自分の弱点を知らないとでも思ったか!


魔法兵は接近されてしまえば、武器や防具の関係上酷く脆いが、ならば接近させなければいいだけの話、のこのこ近づいて来た敵にはこの地雷魔法があるのだ。


あれだけの連続した爆発、金属製とはいえゴ-ゴイルなどひとたまりもあるまい、もし生きていても相当なダメ-ジがあるはずだ、後は遠距離から魔法を打ち込めば止めが刺せるはず。


やりましたよ、ギルバルト様、貴方の仇を討つ事が出来ました。


後は煙が晴れれば、すべてが分かります。


徐々に煙が晴れてきた時、何かが光った。


その瞬間、彼は意識を失った。



ガ-ゴイルSide


くそっ!やられた、痛みが無い所為か、自分の状況が分かった。

今俺は、爆発により右に左に吹き飛ばされている、あの魔法陣は地雷だったのだ、今の様子から任意に爆発が出来るのだろう、しかも設置場所自由とは、実にエコな地雷だ、撤去の必要が無い。


そこまで考えたところで、俺は壁に叩きつけられた。


それにしても、随分手酷くやられたようで、目は片目しか見えず、手や足が上手く動かない、見たところ捥げてはいないのが救いだろうか。


しかし、動けなければ後はない、チクチクと攻撃してくるのが予測出来る。


まずいな、魔力レ-ザ-は封じられ、ロケット・パンチは発射不能、メス爪も同じく使用不能・・・はははは、手が無いではないか。


こんな事なら、レベルアップ時に新しい攻撃手段を手に入れておくべきだった、違う方向へ強化してしまったのは間違いだったかもしれん。


いや、ここで諦めるのはまだ早い、新しい能力で何とかしないと。


現在の俺

【名前】 俺

【種族】 ブレンド・ガ-ゴイル(25%鉄製・55%鋼鉄製・15%ミスリル製・5%アダマンタイト製)

【LV】 24

【属性】 物理・魔法防御+

【スキル】 索敵LV2・迷彩LV1・爪発射・腕発射・遠隔操作LV2・魔力レ-ザ-(半誘導)LV5・魔法構成破棄

【特性】 解析複製・無機物吸収・材質変化LV2・形状変化LV4

【ストック】魔晶石(小)×4(空×1)


くっ、新しいスキルである迷彩で誤魔化せるかとも思ったがLV1では心元無い、ダメかと思ったが


・・何だ?魔法構成破棄とは・・・

そういえばジジイが言っていたな、魔法を切る短剣だと、あれを喰ったからか?


今はこれに賭けるしかない、俺は魔法を破壊するイメ-ジで残った目から魔力レ-ザ-を発射した。


すると、俺の強化された索敵から敵の反応が1つ消えた。


いける!いけるぞ!俺は索敵範囲内の敵に向かって魔力レ-ザ-を撃ち続けた。


そして、爆発の煙が消えた後には、立っている者は1人も居なかった、俺も含めて。


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