プロローグ
いきなり家族を失うということがあるだろうか? それも、怪我の治療の途中に。
こういうことがある人は、何かしら失ったものがあるはずだ。
心にぽっかりと穴が開いたはずだ。
その人は、俺の仲間だ。友だ。
俺には嫌いなものが2つある。
それは、『雨』と『野球』だ。
俺は清水拓真。高校2年生だ。
俺の通っている高校は、それなりに進学校で部活、スポーツが真っ先に優先される。
しかも、1学期間は絶対に部活に入らなければならない。
俺はこの高校にスポーツ推薦で入学した。入った部活は小、中と続けてきた野球部だ。
俺はそのとき、一日が充実していた。張りがある毎日を送っていた。
だが、ある事をきっかけに部活を辞め、日常が張りの無い毎日に変わってしまった。
その事が無ければ充実した毎日だった、張りのある毎日だった。
できるなら、あの充実した毎日に戻りたい。
今の俺は腐っている。
毎日、行きたくも無い高校へ行き、友達と話し、いろいろとバカをやり、誰も居ない家へと帰る。
この繰り返しだ。
そんな毎日の中でいつも思う。
――俺は一体何をやっているんだ。
初めて、小説を書きました。
下手かもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。