8.
道すがら、このキラキラしい集団(3人)は2度見されたり、秋波を送られたりしていた。
曰く「尻の青いガキに興味はない」だそうだ(クーラスとトルネ)。そうだよな、二人とも見た目よりもずーっと年上だもんな。
酒場に着くと、何故だろう?大歓迎された。
クーラスとトルネがカウンターで女の子に囲まれながら、飲んでる。
あっちではウォーレスが酔っぱらい相手に腕相撲している。超盛り上がっている。ウォーレスが連勝しているらしい。そうだよな。見た目が美人でも、ドラゴンだもんな。無敵だろう?
ウォーレスが酔ったらしい。ドラゴン形態に戻って酒場の天井をぶち抜いた。本日2度目。
落ち着かせて、ヒト型に戻らせて、早々と王宮に戻った。
酒場のオーナーには天井の修理代は王宮に請求するように頼んだ。
王宮に戻ると、ちび達が一人足りない。
「「「あの子が連れてかれた」」」
誰?わかんないので(みんなキラキラしてるから)、ブレスの特長を聞いた。
「えー!火を吐く子?」
その時俺の頭には火の海となった王都が頭に浮かんだ。
「どうやって?案内の人は?」
「案内の人が裏切った」
国王…。どう責任とるんですか?
「どっちの方に行ったとかわかる?」
「海の方」
ここから海はかなりの距離があるんだが…。
んぁあ、クーラスがドラゴン形態で海の方に飛んでった。
天井に穴が開いてて良かったね♡とか言ってる場合じゃない。
クーラスが空から探すみたいだから、国王は陸の方から早く頼む!
「へっ、ちびだからチョロいもんだ。これで一生暮らせる金が手に入る」
「また金か…そんなに金が好きならくれてやる」
クーラスは自身の刻印をしたコイン型の雹を船に向かってブレスで吐いた。
ちびが入った箱は雹で穴が開いた。
「出て来い。ドラゴン形態で逃げろ!飛べ!」
クーラスが指示を出す。
「できる限りドラゴンにはならないようにってリョウが…」
「できる限りだ。今はOKだ。飛べ!そして船に向かってブレス!」
クーラスは船の積荷を燃やすつもりだ。
「人を殺すなってリョウに言われた」
さすがにクーラスは頭が痛くなった。
「リョウの言う事は素直に聞くんだな。仕方ない」
クーラスがブレスを吐いた。積荷は凍って証拠になった。
「さて、王宮に帰るぞ。みんな心配している」
しばらくすると、クーラスとちびが帰ってきた。
「国王、船の積荷が凍ってるから証拠になるはずだ。金が欲しかったらしいから麻薬とか凍ってるんじゃないか?」
「「「うわーん、おかえりー」」」
「うん、クーラスの兄ちゃんが助けてくれたから大丈夫」
兄ちゃん?クーラスはちび達から兄ちゃんと呼ばれているのか、とするとウォーレスが姉ちゃんでトルネも兄ちゃんか?
年の取り方が違うと変な感じ。でもヒト型だと納得かな?