7.
ところで、クーラス達は人に変身とかできないんだろうか?
「クーラス、人に変身とかできる?」
「何故、あんな脆弱で卑怯な種に変身しなければならないのだ?」
「それなら、狼とか…」
もう、俺の願望♡
そう思ってると、
「いいわよ、私が変身する」
「「「「俺らも~」」」」
そう言うと、なんだかキラキラした保育園?のような集団ができた。
ウォーレスは美形だし、ちび達も子供サイズだが、整った顔立ちで「将来が楽しみ」的な顔でキラキラ集団ができた。
ウォーレスに「どう?」と聞かれたので、「非常にキラキラしてます」と答えた。
美形が単体だと「キレイ」とか「美しい」とかの言葉になるけど、集団美形は「キラキラしてる」となる。
トルネも変身し、キラキラ度が更に増した。
「人間の街に行ってみたい」
と、ウォーレスがポツリと呟いた。
すると…「「「「俺もー!」」」」とちび達。
龍の谷が空っぽになってしまうなぁ。
「クーラス、ウォーレス達も背中に乗せて王宮まで飛んでくれない?」
「自分で飛べばいいのに…」と、ぶちぶち文句を言いながら全員で王宮に行った。俺は慣れたけど、他は慣れていないので、当然リバース。「ブレス吐くなよー」と注意をした。王宮が燃えたり竜巻起きたりしたら、一大事。
ちょっと目を離すと、キラキラしい集団は行方不明になる。
「おい、まずは国王に謁見!はい、俺についてくるように!」
ツアーコンダクターの気分だ。
謁見の間にて、ウォーレスが興奮して天井をぶち抜いた。(変身を解いた)
「リョウが珍しい客を連れてきたと思ったら、全員ドラゴンとは驚いた」
天井ぶち抜きゴメンなさい。
「それにしても、美形ぞろいだなぁ。このまま街に行ったら誘拐とかされるんじゃないか?」
「この子達、腐ってもドラゴンなんでめっちゃ強いです。今はキラキラしいですけど、ドラゴンに戻ったら、まぁ可愛らしいですね。クーラス見慣れてるからかな?」
クーラスもヒト型になっていた。キラキラしい。
「ちび達を誰か案内してもらえますか?」
俺はちび達には、人を殺さないように。敵認定したら、戦うように。ドラゴン形態にはできる限りならないように。と言った。
さて、ウォーレス・トルネ・クーラスは酒場にでも連れていくか。