定期考査の結果はズタボロで...
だだだだ...ダメだ...
俺は頭を抱えた。
刺激が強過ぎる。
俺がもし、陰キャじゃなくて、モッテモテの
プレイボーイとかならは。
こんな状況下に置かれても微動だにせず。
平然としていると思うのだが。
俺は未経験。
女に慣れてない。
そんな訳で。
俺はテスト中。
頭の中は煩悩に支配されて。
ろくに問題も解けずに。
なんともまぁ、悲しい結果に終わることとなった
。
定期考査から3日後のことだ。
追試会場にて。
俺はろくに勉強しない何人かの不良どもに絡まれていた。
「なんだよ、なんだよ。
おまえさ、学年トップなんじゃねぇのかよ!」
「そんな奴が!どーしてこんなとこで追試受けることに
なってんだよ!」
「あー、そーか!この前のテストはあれか?
カンニングでいい点取っちまったってことか!?」
ガアン...!!と不良のなかで一番、ガラが悪いことで有名な金髪の不良の藤島が。
俺の座る椅子を派手に蹴ってみせた。
「卑怯な真似、すんじゃねぇよ...!」
「ズルして、学年一位とか、やーめろ!
勉強もできない、実は底辺!のおまえはな!」
「今日から俺らのパシリ決定な...!!」
「アハははは!」
そんな笑いの中で。
誰も助けてはくれなかった。
俺は起立させられ、藤島くんに胸ぐらを掴まれていたんだ。
追試の現場を見張る先生はさっきまでいたけど。
その見張っててくれたおじいちゃん先生はいまは
職員室かどこかに行ったのか、席を外していたんだ。