部活後の公園で
俺は春香と合流し、学校と春香の家の中間にある公園に向かった。
公園に向かう間は、世間話に花を咲かせた。
春香は公園につくとベンチではなく、ブランコのほうに向かっていった。
俺も春香についていき、隣に座った。
ブランコが作るこの絶妙な距離感に俺はイマイチ気が落ち着かなかった。
そのせいか、春香とのたわいのない話が耳を素通りしていく気がした。
急に春香が,キレイな弧を描いていたブランコからとびおり、大胆な着地を決めた。
そして、春香が俺の目の前? 膝の上に座った。
俺の心臓はピュアにも鼓動を上げてしまった。
春香も緊張しているのか俺の顔を見ようとしてくれないようだった。
「どうしたの? さっきから?」
「どうしたって、どうもしてなかったじゃん」
俺たちだけしか聞こえないトーンで春香に伝えた。
「ちゃんと聞いてたぞ」
「じゃあ、真理加のことどう思ってるの?」
「... そんな話してた?」
「ほら聞いてなかったじゃん」
春香がトーンを上げて怒っているような態度を示した。
春香が俺に顔を向けた。
...
...
...
俺は無意識に春香のことを抱きしめ、前で手を組んだ。
春香は俺の手に自らの手を乗せ、俺に身体をあずけた。
この時間を1分1秒も逃すまいという思いから、お互い離れようとせず、
深淵をなぞるような時間が流れた。
後から、気が付いたことだが、俺は部活後で汗臭かった、
春香を汚染したのではないかと思うと冷や汗のようなものでいっぱいであった。
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