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春香はスリル好き?

いい雰囲気の中、隣人による妨害

野球部の桐谷は察しの良さと行動力の速さでこのピンチをチャンスに変えられるのか?

少しずつ春香の性格がわかってきているような桐谷は...

今回は短めです。

春香と手をつないだまま、春香の家までたどりつくところであった。

しかし、ここで杉谷の声が聞こえた。


 「家の前で素振りしてくるわ」


杉谷は柄にもなくしっかりと外に出る前に親に要件を伝えて出てきた。

俺はこんなところを見られるのはまずいと思い、杉谷の声が聞こえた瞬間

春香の手を改めて握りしめ、走り出した。


 「えっ?」


春香は短く声を発して、驚きを伝えた。

俺は春香に悪いと思いながら春香がついて来れるペースで走った。

春香の家に着くと春香は鍵を開けて、俺は回覧板を手に取り、家に入った。

杉谷はバッドを選ぶなどしていたためか、俺と春香が2人でいるところは

結局見られなかった。


 「急に走ってごめん」


 「いいよ、私よりも早く気が付いたんだよね?」


 「うん、杉谷の声が聞こえたから」


 「ナイス判断!!」


少し強引に手を引っ張ったものの春香は笑顔でそう言った。

 

 「手は痛くなかった?」


 「大丈夫だよ」


そう言って春香は自分の手首をなでた。


「ならよかったわ」


俺は手に持っているものを見て春香に渡した。


「これ回覧板、外に置いてあったから入れておいたぞ」


春香は忘れてたという顔をした後、ありがとうと言って両手で受け取った。


 「戸が閉まる音して回覧板取ってないのはおかしいだろ」


 「そうだね、桐谷君も結構余裕あったんだね」


 「も?って、春香も余裕だった感じ?」


 「うん、スリルっていうのがすきなのかな~」


 「ドキドキして楽しいかな~」

 

頬に人差し指を当てて、春香はそう答えた。

俺は考え直してみると、春香は俺がドキッとした

インターホンでの杉谷への対応もスリル好きな春香にとっては

容易だったのではないかとふと思った。


 「ゴミがたまっていくのもスリルがあると思うでしょ?」


 「思わないだろ、困るだけだし」


俺の素早いツッコミに春香は苦笑いで答えた。

俺はこんな談笑交じりの会話が春香とできていることに改めて喜んでいた。

読んでいただいてありがとうございます。

コメントなどによるフィードバックを是非お願いします。

HAVE A GOOD DAY



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