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009 裏切りの5月

 5月は文字数の増加は順調でしたが、掲げたスローガンが右往左往する情けない状態に陥りました。


 私は面白おかしい次回作を作ると宣言し、その宣言を早々に撤回しまして。全て一方的ではありましたが、それで勝手にひとりで心苦しい思いをしています。身から出た錆と言いますか、無駄なひとり相撲と言いますか。

 真面目な物語へと変えるのを少し前に決めました。その作業は着々と進んでおり、かなり雰囲気が変わってしまった話もあります。


 そんな中。

 やはり初志貫徹、面白おかしい物語へと戻すべきではないかとの声が聞こえます。カクヨムコンの結果はそれを如実に示していました。

 もちろん戻すのもひとつの手。今ならさらなる軌道修正も期間的に余裕です。ところが問題も。

 面白おかしい物語は、実は私の処女作をお読みくださった読者さんにはミートしないかもしれないのです。要はご新規さんのための作品。真面目で苦悩しながら成長する主人公を好む読者さんがあの物語を読んでいたとするなら、そもそもの方針の方が裏切りの行為。

 そのような、処女作の読者さんを無視してご新規さんにだけ向けた作品を綴る。これに気づいた時、何かボタンをかけ違えているような感覚を憶えました。


 そもそも誰に向けた感謝だったのか。誰に読んで欲しかったのか。

 私自身よく分からなくなっていました。少し整理しましょう。


 処女作は「真面目な作品」

 読者さんが読んでくださったのは「真面目な作品」

 今作で綴ると宣言したのは「面白おかしい作品」

 いま軌道修正しようとしているのは「真面目な作品」

 私がお礼を言いたいのは「真面目な作品を読んでくださった読者さん」

 私が読んでもらいたいのは「面白おかしい作品を読んでくれる読者さん」


 真面目な話を書けば目的のお礼となりましょう。ところが、それではご新規さんの流入が恐らく望めません。私はこの物語でよりたくさんの読者さんを処女作に誘導したいのです。そこがそもそも矛盾していました。

 しかし両立は不可能ではありません。真面目な作品を好む読者さんをも唸らせる面白おかしい物語が作れれば全ての人を満足させられるのです。その逆もまた然り。面白おかしい作品を好む読者さんをも唸らせる真面目な物語を描ければ良いのです。

 そんな東を向きながら西を見るような芸当ができるでしょうか。引き続き悩んでみます。




 2021年5月終了時点のデータを示します。

 完成話数            0→8話

 総話数           23→34話

 増加文字数        62,843文字

 延べ文字数       151,019文字

 延べ日数            102日

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