エピローグ「あれ……? 俺のこと「いらない」っていってませんでした?」
ダメスキル、
──タイトル回収!!
Webはとりあえずここにて完結!!!!!!!
みんな、ありがとうーーーーーー!!!!!!!
コミカライズ版、小説版もよろしくね!!!
そして、
あとがきも、見てね!!
新作情報とかあります!!!
2作ほど、新作情報あるので、チェックお願いします!!!
超オススメ!!!!
ひとしきり笑い続けたクラウスと女子ーズの四人。
しかし、ふと違和感に顔を起こす。
……………………って、あれ? なんか視線が──────……。
ソローっと周囲を見渡したクラウス。
そこには、アークワイバーンの死体と、瓦礫をかぶって呆然としたゲインたち。
そして…………。
あ──。
「「う、うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
「「「す、すげぇっぇええええええええええええええええええ!!」」」
「か、勝った……! 勝ちやがった!! あ、あの万年下級冒険者のクラウスが!!」
「ベテラン下級冒険者のクラウスが!!」
「あのダメスキルのクラウスが────」
うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!
すげぇぇぇぇぇぇえええええええええええ!!
「な、なんだぁ?!」
「きゃ?!」「ひゃあ!」「わー、すごい人」
どわぁぁっぁあ!
どわあああああ!
どわあああああ!! と、町中を轟かせる大声量が巻き起こった!
「こ、これ……! 町中の人か? それに、スキル認定式に来たスカウトの人たち?」
そりゃそうだ。
なにせ、ここは辺境の町のど真ん中……。住宅街だ。
ボロボロの格好をした衛兵たちに冒険者。それに避難が遅れた町の人々もいて、
それだけでなく、数日後のスキル認定式に備えて町入りした上級冒険者のスカウトや、騎士団に大手クランのスカウトの姿も見える。
「なんだ! さっきのは!」
「す、すごい! すごいぞ……! か、彼は一体?!」
「し、信じられん……。人間の動きなのか、あれは?!」
「おい! すぐに本部に連絡だ! 金の送金を急がせろ!! だ、大ルーキーの誕生だぞ!」
わーわーわー!
わーわーわー!
「ええぃ! どけ! き、君ぃ!」
そして、突如ガシリと手を握られるクラウス。
でっかい体つきで、筋骨隆々! いかにも強者然とした冒険者だった。
「わ、我々は、王都で冒険者活動をしているクラン『宵闇旅団』である! ぜ、ぜひともウチに──」
「あ、ずるいですぞッ! 抜け駆け厳禁、厳禁んんッ!」
「やかましい! 早い者勝ちだ! おい少年ッ! ぜ、是非とも、我が騎士団に! 名誉と給料は思いのままだぞ!」
「ちょ、ちょっとまてまてー! かび臭い騎士団はすっこんでろ!! 俺たちS級冒険者の───いでで、押すな押すな!!」
ぎゃーぎゃー!
ぴー! ぴー!
「は、はは。すごい人気だなクラウス」
「お兄ちゃん、これって……?」
メリムが苦笑いし、リズは首をかしげている。
無理もない。クラウスがこんなに絶賛されている光景は──……実に三年ぶりだ。
どうやら、自動戦闘で長時間戦闘しているうちに見物客が集まってきたらしい。
クラウス自身にはどうやって戦っていたのか全く記憶にはないのだが、それは壮絶な戦いだったのだろう。
町全体を巻き込んだアークワイバーン戦を町中の人間が見ていたのだ。
そして、数日後のスキル認定式を見越して町に入っていたギルドや騎士団のスカウトたちの目にも当然止まったというわけ。
彼らの目的は、もちろんスキル認定式に現れるであろうユニークスキル持ちなどの新人だが、それよりも先に有望な冒険者が見つかれば当然唾をつけるだろう。
そしてまさにいま──どこにも所属していない、クラウスが颯爽と現れたのだ!!
争奪戦が起きないはずがない!
それは、かつてのクラウスが、ユニークスキル【自動機能】を得たときと同じように……。
「あらあら、大人気ですね。クラウスさん」
「あ、ギルドマスター!」
そこに現れたのは辺境の町のギルドマスター、サラザール女史であった。
背後にはテリーヌなどのギルドの職員や町の冒険者を従えている。……全員武装しているところを見るに、アークワイバーン戦に備えていたのかもしれない。
「……今さら現れてごめんなさいね。あまりにも急だったので対応が後手に回ってしまったわ」
「い、いえ……ギルドマスターが悪いわけでは、いでで! ちょ、何すんですか!!」
「我々と一緒に」「いやいや、我が騎士団に!」「ちょっと待てよ、俺たちS級クランの『黎明の剣』にぃぃ!」
いだだだだ!
ちょ、いい加減に!
人が話していてもお構いなし。スカウト連中の勢いと言ったらまぁ……。
「……明日から、アナタの生活は一変しそうですね。中級新人から、いきなりの大型ルーキー。ふふ、いいじゃないですか」
「いえいえ、もう懲り懲りですよ……。俺はボッチでいいです。ですから、皆さん──」
ギューギュー押し合い、クラウスに食らいつかんばかりに攻め寄せるスカウトたちにきっぱりと言い放った。
「……俺のこと、もうお忘れですか? たしか、以前皆さん言いましたよね?」
…………俺のこと、「いらない」って────。
48→63
※ クラウス・ノルドール:レベルアップ!! ※
レベル:63(UP!)
名 前:クラウス・ノルドール
スキル:【自動機能】Lv4
Lv1⇒自動帰還
Lv2⇒自動移動
Lv3⇒自動資源採取
Lv4⇒自動戦闘
Lv5⇒????
● クラウスの能力値
体 力: 405(UP!)
筋 力: 272(UP!)
防御力: 226(UP!)
魔 力: 154(UP!)
敏 捷: 277(UP!)
抵抗力: 107(UP!)
残ステータスポイント「+115」(UP!)
スロット1:剣技Lv5(UP!)
スロット2:気配探知Lv4(UP!)
スロット3:下級魔法Lv1
スロット4:自動帰還
スロット5:自動移動
スロット6:自動資源採取
スロット7:自動戦闘
スロット8:なし(NEW!)
● 称号「ドラゴンスレイヤー(NEW!)」
⇒竜族に対してダメージ+20%、
竜被害を受けた人々からの好感度が自動的に上昇
〇臨時称号「田舎の英雄(NEW!)」
⇒地方小都市での功績を湛えるもの。
しばらく町の人々から賞賛され、商店では割引されることがある。
(行動と人格が伴えば、称号化する)
※ ※ ※
ポィン♪
スキル取得:「火属性耐性Lv1(NEW!)」
「水属性耐性Lv1(NEW!)」
「風属性耐性Lv1(NEW!)」
「闇属性耐性Lv1(NEW!)」
「光属性耐性Lv1(NEW!)」
「立体機動Lv1(NEW!)」
「ドラゴン斬りLv1(NEW!)」
スロット枠(拡張!)
ポィン♪
スキル【自動機能】の拡張機能がアンロックされました──!!!!
~ ダメスキル【自動機能】が覚醒しました〜あれ、ギルドのスカウトの皆さん、俺を「いらない」って言ってませんでした? 完結ッ!! ~




