表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は犯人じゃない  作者: 霜雪 雨多
6/8

昼休み2

犯人にしかるべき報いをくらわせるためには調査が必要だ。

ということで、僕は理科室へと赴いた。

金田たちは理科室が閉まっていたとは言っていたものの、自分の目で一応確かめてみなければならないだろう。


自分の教室から徒歩2分ほど。後者の隅にある理科室へ赴いた。


「なんだ、電気がついているじゃないか」


ということは誰かが中にいる。金本たちもマヌケすぎやしないか。

そう思って扉に手をかけるが、開かない。後方の扉も同じだ。

鍵が閉まっていたこと自体はは事実だったのだろうか。

僕は扉を軽くノックして


「すみませーん」


と呼んでみた。

すると少し間があって


「誰ですか?」


そう言って、白衣を着た教師が出てきた。

無精髭を生やし、寝癖がひどい。自分の格好に無頓着なのだろうか。

髭を整えて身なりを整えればそこそこみられるようなルックスなのだが。

彼は僕の姿を見ると少しホッとしたように見えた。


「なんだ君は。突然、何の用かね」


「あの、ちょっと聞きたいことがありまして。ところで先生は今日どうしていたのですか?」


なんでそんな事を聞くのかと、少し怪訝な顔をされたが、意外と素直に答えてくれた。


「1、2時間目はここで授業をして、3時間目は職員室にいたな。

そして理科室へもどってきたのは昼食の途中からだな。昼飯を早く食べ終わったんで、午後からの実験の準備をしていたんだ」


「鍵をかけてですか?」


「ああそうだ。別に構わんだろう」


「この理科室って薬品とかってどうやって管理してます?」


「理科の実験で使うものには劇物も多いからな。準備室の戸棚に閉まってある。戸棚にはきちんと鍵もかけてある」


「それって盗まれたりはしないですか?」


すると彼はギョッとしたようにこちらを見て


「盗まれたりなんかしたら、管理不十分だったってことで責任問題になる。

そしたら俺は十中八九、クビだ。たぶん新聞にも載るんじゃないかな」


「最近授業でそういったものって使いました?」


「今週は使ってるな。というか今日もやる。3年生の授業で濃硫酸とを使った実験をしているんだ。ほら、こういうのって教科書で見て覚えるだけじゃなくて、実際にやってみた方がいいと思ってな」


「はあ」


僕は2年生なのでなんのことやらさっぱりなのだが。

とりあえず盗み出す機会はあったのかな?


「ほら、授業までもう時間がないぞ。さっさと戻れ。俺も忙しいんで。じゃあな」


彼は強引に話を切り上げると、理科室へ戻っていった。

昼休み終了10分前だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ