死
私は彼に尋ねた
どうしてあなたは突然やってくるのか と
彼は私に答えた
だからこそお前たちは1日1日を懸命に生きるだろう と
私は彼に続けて尋ねた
どうしてあなたはそのように恐ろしいのか と
彼は私に笑って答えた
私を恐ろしいと思うのはお前たち次第だろう
中には私がやってくるのを心待ちにしているものもいる と
私は最後にこう尋ねた
どうしてあなたは人によって訪れる時が違うのか不平等とは思わないのか と
彼は眉間にしわを寄せ答えた
それは違う私は万物に平等にやってくる
訪れる時が違うからこそお前たちは私に対し注意を払いもするだろう と
彼は最後にこう言った
私はただ決められた時に従ってお前たちのもとを訪れるだけ
私の好きにお前たちのもとを訪れたりはしない
私はただのあやつり人形
自分の好きに生きていけるお前たちがうらやましい と