表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Medoll  作者: 和泉みやこ
1/5

30XX年 ニホン

「ミヤコ!早く来いよ」


「待って。れい


30XX年のニホンは『Mechanical Doll』通称『Medollミードール』を開発し富裕層に販売していた。そして、Medoll初号機MIYAKO 零の遊び相手をしているミヤコがMedollの初号機だった。零の父はニホンでも3本指に入る科学者だった。ミヤコが作られた後、他のMedollが作られるようになり零の父が零に誕生日プレゼントとしてミヤコを送ったのだった。


「ミヤコ?給油?」


「ううん。まだ大丈夫。」


「そっか。もうちょっとしたらメンテだね。」


「うん」


「いやなの?」


「そんなことないけど、メンテって1週間は国都に行かなきゃでしょ?それに、零は送り人としては年齢が足りないでしょ?だから、ずっと零のこと見てられないでしょ」


「お前、そこまで俺の事好きだったのか?」


「バカ、そんなわけないでしょ」


「そうだよな」

零は笑いながら言った。国都はニホンの真ん中に位置している。零とミヤコが住んでいるメリノからはかなりの距離がある。ミヤコは何度か零の父にメリノから国都へ零と一緒に来ないかと言われていたが断り続けていた。ミヤコはMedoll の初号機で零の父の最高傑作だった。ミヤコは国都に行くのが苦手だった。ミヤコが国都へ行くと国都の人々から好奇の目で見られることが多くあるからだ。


電話が突然なった。


「はい。もしもし。父さん!うん。分かった!ミヤコ!父さんからだよ!」


零は半月ぶりに来た電話に狂喜乱舞だった。ミヤコは恐る恐る受話器を取った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ