伊豆の踊り子
夕方ごろ帰路につき、とりあえず荷解きをするが、面倒になったので生活に必要最低限のものだけ出す。
今日は会社に役所への手続きに行くからと有給をもらったし、明日は休みだ。引っ越して間もないし、少し休むことにした。
30分くらい寝ただろうか、何やら外が騒がしい。
若者が騒いでるのだろうか。最近はそういう人も伊東に増えてきた。ドンキホーテが出来たくらいからかな…。
窓から外を覗くと、どうやら若者ではなく、派手な格好をした集団が何やら騒いでる。
「お祭りかなにか?」
窓を開けると、ヒンジが歪んでいるのか、けたたましい音がした。意外なほど響くので、彼等が一斉にこちらを向いた。やばい。と思った。
難癖をつけられたと思ったのか、私に降りてこいと言ってきた(私の部屋は2階である)。しょうがないから降りて話を聞くことにした。
彼等の一人が言った。
「ぼくらは『伊豆踊り子』という組織の人間だよ。お前はあんまり見ない顔だね。だから知らないだろうから一言いいたくて…。あのさ、ここで僕らが集まって作戦会議してること、外で話されると困るっていうか…。ここの人はさ、みんな黙っててくれる。こうやって僕らが口止めしてるからね。ここは僕らの秘密基地なんだ。ね、だから黙っててくれる?お願いだよ」
「超重力砲、発射」
艦長るりの冷徹な掛け声とともに、砲手の右手がトリガーを引く。
「ぬぎゃああ!」
悪の組織「伊豆の踊り子」を名乗る人物の顕になった核を黒い閃光が打ち抜くと、ボロボロと身体が崩れ落ち、塵となっていくっぽい。
「た…たすかった。ちくしょう,なんだってんだ…」
へなへなと力が抜け、私はその場に座り込む。彼等のおかげで、辛くも私は危機を脱することができた。
⭐︎すごく無理やり現れた「伊豆の踊り子」!どうなる?次号!




