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8.リンドウの嫁入り

 ついに、ついに来てしまった。できるならばずっと来なくていいと思っていたのに(リンドウ父)。


「リンドウ、本当にリューと結婚するのかい?年の差とかほら、イロイロあるだろ?」


「リューが私と望んでくれているのです。望んで嫁に行くのに何の不満がありましょう?」


お父様も兄さん達も眉毛がハの字になっている。へぇっ?使用人たちまで?よく見ると、1年前から飼い始めた犬たちも「クゥーン」と鳴きながら、悲し気な顔をしている。


「仕方ないなぁ。ちょくちょく里帰りは無理でしょうけど、出来る限りは帰れるように努力する」

 王宮に入るのだからそんなにちょくちょく気軽に里帰りはできない。


「そういうわけで、行きますね。みなさんお世話になりました。帰ってきた際はまたお世話をしてください!」

 私はそう言って、リューの待つ王宮へと行った。



「リンドウ姉さん、じゃなくてリンドウ!やっと一緒に暮らせるんだね!」


「ふふふっ、2年位前まではずっと一緒に暮らしていたじゃない」


「それとこれとは別物だよ。義父さん達、すごく悲しんだんじゃない?」


「大変だったわよ?使用人たちも。それとね、犬を飼い始めたんだけど、その犬達まで」


「リンドウはスミス公爵家では大人気だからなぁ」


「一人娘だからかしら?」



 邸には犬達がいるから大丈夫よね?……その犬達も私が邸からいなくなるの悲しげな顔で見てたけど。



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