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2.家族が増えた

 翌日、お父様が第二王子を連れて帰ってきた。


「これからは、うちの一員としてしばらく生活してもらうから、殿下とは呼ばないぞぉ!」

 お父様が心なしか楽しそうだ。うーんお母様が亡くなって久しく、幼い子との触れ合いがないから嬉しいのかな?

 兄さんの誰かがさっさと婚約して、孫を連れてくればいいのに……。



「では、私の事はリューと呼んでください。これからよろしくお願いします」

 うーん、阿呆兄に似ず実に賢さ溢れるお子様だ。おっと、殿下だけど。



「私はこの家の長男、ロルフ。王宮で働いてるから顔を見たことはあるな?」


「俺は次男のカイト。騎士団に所属してる。俺は剣術を教えようか?リュー」


「それはいいですね。よろしくおねがいします!師匠」

 カイト兄さんはしばらく‘師匠’という言葉に浸っていた。


「私は長女のリンドウよ。ご存じの通りこの間貴方のお兄さんに婚約破棄されたの」


「それはなんだか申し訳ない。見る目がないんです、兄は。あんな女に騙されて……」


「もう一人兄がいるんだけど仕事中かな?王家の影してるのよ。名前はコウル。よろしくね」


「彼にも気配を消す方法とか御指南していただきたいものです」


「あー、リューにとっても‘兄’になるわけだから、うちの子達の呼び方考えておいて」


「では、ロルフ兄さん・カイト兄さん・コウル兄さん・リンドウ姉さんで構いませんか?」

 いやーん、サラサラの金髪で緑の瞳の子に首をコテってされて頼まれたら断れないよ~!!


「あと、お父様?父上?」


「リューは男だから、父上だな」

 そういうふうに決めてたんだ。そう言えば、私だけ『お父様』って呼んでたなぁ。


リューはその後、ロルフ兄さんには領主経営などを学び、時に帝王学の講師に来てもらい、たまーにカイト兄さんに剣術を指導され(スパルタに見える)、メキメキと成長した。

実際成長痛というやつで、寝てるときに骨がメキメキ言ってたと聞いた。

身長も伸びたし、カイト兄さんが鍛えてるからかなぁ?なんかガッシリとした男の逞しさみたいなものも出てきて、イイ感じにこのまま威厳がつきそうな感じです。




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