表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
260/264

【番外編】

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 真紅郎さんを気絶させ、私は再び夜の闇を走る。

 屋根から屋根へ。

 誰にも見つからないように、影のように。


 ドォン!!


 突如、私の進行方向で爆発が起きた。

 熱波が頬を撫で、オレンジ色の閃光が視界を焼く。

 私は【霊亀】の結界を展開し、爆風を防いだ。

 足が止まる。


「レイ! なにやってるのよあんたぁ!」


 爆煙を切り裂いて現れたのは、ツインテールの少女。

 五十嵐ひのわちゃん。

 私の、友達だ。


「ひのわちゃん」

「サトルがあんたを探してるのよ! 勝手に出ていくとか、バッカじゃないの!?」


 ひのわちゃんは、仁王立ちで私を睨みつける。

 肩で息をしている。

 必死で追いかけてきてくれたんだ。

 その瞳は潤んでいる。

 怒っているけれど、心配してくれているのが痛いほど伝わってくる。


「帰りましょう、レイ。みんな待ってるわ」


 ひのわちゃんの気持ちが、痛いほどに突き刺さる。

 私を心配してくれている。

 連れ戻そうとしてくれている。

 けれど。


『でも結局、あいつもサトルと同じ側の人間だ。お前の孤独を、お前の不幸を、理解できやしない』


 脳内で、玉藻様が囁く。

 そうだ。

 ひのわちゃんも、所詮はあちら側の生まれだ。

 辛い過去があるとはいえ、私ほどじゃない。

 この人も、光の中にいる住人だ。


『そうだ。所詮こいつもお前を理解できないよ。妾だけさ、お前を理解できるのは。さぁ、邪魔者を排除しようか』


 そうだ、その通りだ。

 私の闇に寄り添えるのは、同じ闇を持つモノだけ。


「……帰れません」

「なっ……」

「私はもう、普通じゃありませんから」


 サトル様に拒絶された。

 その事実が、私をここではないどこかへと駆り立てる。


「うだうだうるさい! 口で言ってわかんないなら、爆破してでも連れ戻すわよ!」


 ひのわちゃんが指を鳴らす。

 彼女の背後に、燃え盛る車輪の幻影――妖怪【火車】のオーラが立ち昇る。

 爆発の異能だ。


「『爆ぜなさい』!」


 カッ!

 私の周囲の空間が、連鎖的に炸裂する。

 逃げ場を塞ぐような、精密な爆撃。

 炎の檻が私を包み込む。


 でも。


『甘いねぇ』


 脳内で、玉藻様がクスクスと笑う。


『あの子、レイのことが大好きだからね。本気で当てにきていない。爆風は派手だけど、レイの中心軸――急所を避けているよ』


 わかっています。

 ひのわちゃんは、優しいから。

 私を傷つけたくなくて、威力を調整し、直撃を避けている。

 捕縛するための、威嚇射撃だ。


 だからこそ、隙ができる。


 私は爆炎のわずかな隙間――ひのわちゃんが意図的に作った「安全地帯」を縫って、一歩を踏み出す。

 迷いなく、炎の中を突っ切る。


「え……?」


 ひのわちゃんが目を見開く。

 まさか、炎の中を無傷で抜けてくるとは思わなかったのだろう。

 驚愕で、彼女の動きが止まる。


 私はその懐に飛び込み、彼女の胸に掌を当てた。


「ッ!?」

「ごめんね、ひのわちゃん」


 私は【呪禁】の衝撃を、最小限で叩き込む。

 ドン、とひのわちゃんの体が吹き飛び、屋根の給水塔に背中からぶつかった。

 彼女はぐったりと崩れ落ちる。

 気絶はしているけれど、体へのダメージはない。

 呪禁で衝撃を相殺し、眠らせただけだ。


『友情が仇になったね。非情になりきれなかったのが、あの子の敗因だ』


 玉藻様の言葉は、正しい。

 でも、その正しさが今はとても辛い。


 私は意識を失った親友に背を向け、再び走り出した。

 もう、振り返らない。


【おしらせ】

※1/30(金)


新作、投稿しました!


ぜひ応援していただけますとうれしいです!

URLを貼っておきます!

よろしくお願いいたします!


『奈落の【魔法杖職人】が、自分の作る杖は神話級魔道具だと気付くまで~「魔力ゼロの役立たず」と森に捨てられた元聖女、廃工房で物作りしてたら、いつの間にか世界中の英雄から神職人として崇拝されてた~』


https://ncode.syosetu.com/n9638lr/


広告下↓のリンクから飛べます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
なんか……面白くなくなりましたね…… 残念です。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーもーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! なまじレイと悟両方でやらかしてるせい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ