【番外編】
玉藻さんに言われたとおり、閉心術を習うことにした。
……これで、玉藻さんの存在を、幸子ちゃんたちから隠すことができる……。
って、待って?
閉心術を使っていない、今現在、どうして幸子ちゃんたちは……玉藻さんに気付いていないんだろう……。
『そんなの、些細な問題だよ、レイ。考えなくていい』
でも……。
『いいんだ。そんなの、どうだっていい。そうだろう?』
……玉藻さんが言うと、なんだか、本当に、そのような……気がしてきた。どうだって……いいかも。
『そうだよ、レイ。君は、いろいろ考えすぎだ。もっとシンプルに考えていいんだ。妾が良いといったら、良い。駄目と言ったら駄目。そういうシンプルな生き方のほうが、楽だろう……?』
……そう、かも。
自分で決めるのって……辛いし、苦しいし。
誰かに、生き方を決めて貰った方が良い……かも。
『よし、レイ。では、一条の当主に言って、しばらく訓練することを告げるんだ。そして、訓練が終わるまで、決して自分にちかづいてはならぬと』
「え……」
『レイ。それが一番君のためになるんだ。妾の言うとおりにするんだ』
『……はい』
そうだ……そうするのがいいっていうんだから、そうするべきだよね……。




