新しく明らかに近い君へ
三角州に架かる橋の上で、僕は君と出会った。
今の僕は、まだ君と一緒にいたい。
でも、いつかは別れなければいけない。
円周率が何桁かわかるまで、
アキレスが亀を追い越すときまで、
さそりがオリオンを捕まえるまで、
かぐや姫にまた会えるまで、
夜空の星を数え切るまで、
宇宙の端が見えるまで、
戦争が終わってしまうまで、
あいつが君と別れるまで、
君よりいい人と出会うまで、
僕は君と一緒にいたい。
未練たらしい、僕の気持ちだ。
太陽のように輝く君と、いつか別れられますように。