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解錠令嬢と魔法の箱  作者: アシコシツヨシ


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38 盗賊のアジト

OFUSEサイトにセシルとレリックのイラストを投稿しました。

目次の下、又は本文の下(広告バーナの下)からも、サイトに飛べると思います。

よろしければご覧ください→https://ofuse.me/ashikoshi


 転移したこの場所は、建物の裏口付近のようです。

 ここが盗賊のアジトなのでしょう。

 町外れなのか、周りに建物は少なく街灯もないので、外は真っ暗です。


「もう駄目です。」

「クソッ。」


 誰かの話し声が聞こえて来ました。

 近くの少し開いている扉から、明かりが漏れています。


「あそこから中に入る。」


 レリック様の小声に頷きました。

 前を歩くレリック様が室内に足を踏み入れた……かと思ったら、突然、回れ右をしました。


 え!?

 レリック様の右腕が伸びてきて、頭ごと胸板に引き寄せられました。


「あの、レリック様!?」


 今はレリック団長と言うべきなのに、咄嗟にそう言ってしまいました。


 いけません、混乱しています。

 レリック様の行動には、何か任務に関係した理由がある筈なのです。

 冷静にならなければ、冷静に……。


 そう考えていた時、頭の上からレリック様の低い声が聞こえてきました。


「セシル、このまま振り返って、後ろを向け。直ちに建物から離れる。室内を見てはならない。絶対だ。」

「……分かりました。」


 とても嫌な予感がします。

 言われた通り、回れ右をして、建物に背を向けました。


「クリス副団、バルト副団、話がある。私はセシルと建物から少し離れた場所にいるから来てくれ。あと、裏口の扉は閉めてくれ。」

「「了解。」」


 レリック様は室内にいると思われる二人に声を掛けると、私の背中に手を添えて、建物から距離を取るように、私を誘導しました。


「レリック様、いえ、レリック団長、エド団長はもう、いないのですね。」

「ああ、間に合わなかったようだ。盗賊は全員殺されていた。」


 レリック様は、その現場を私に見せまいとして下さったようです。

 バルト副団とクリス副団が私達に駆け寄って来ました。


「済まない、我々の到着が一足遅かったようだ。折角悪魔を吸引する機会だったのに、残念だ。」


 レリック様は悔しそうに口を開きました。

 クリス副団も同じ気持ちのようです。


「レリック団長、不甲斐ないですが、間に合ったとしても、エド団長を捕らえる事も、悪魔を吸引する事も出来なかったでしょう。」

「何があった。」


 私も、レリック様と同じようにクリス副団を見ました。


「陣から現れたエド団長は、窓を破ってアジト内に侵入すると、早々に、動きを封じる陣を展開しました。陣の中で動けるのは、エド団長だけです。エド団長の転移を見張っていた第一部隊は、エド団長を追って、アジトに侵入しました。が、陣の効果で動けず、同じように動けない盗賊達が目の前で殺されるのを見るしか出来ませんでした。青騎士団に陣を消すよう応援を頼むものの、瞬時に描き直されてしまい、打つ手がない状況でした。」


「それでも我々ならば、せめて悪魔を陣の外から吸引出来たのではないか?」


 レリック様の疑問に、私も同じように思いました。

 その疑問には、バルト副団が答えて下さいました。


「今回の場合は不可能です。箱に悪魔を吸引するには、一メートル以内に近づく必要があります。しかし、陣が巨大な為、エド団長には近づけません。」


「そうか、ではエドが転移に使った陣を解錠して、足取りを追えそうか?」

「残念ながら陣は使えません。エド団長は転移先で陣を消してしまったようです。」


 バルト副団が悔しそうに説明して下さいました。

 確か、エド団長が設置したアジト近くの陣は、教会の墓地に繋がっていたと記憶しています。


「そうか、転移先は教会の墓地だったな。見張りがいる筈だ。エドを追跡しているだろうから、連絡を待とう。」


 そう話している時、レリック様の腕輪から声が聞こえて来ました。


「レリック、アレクだ。部下より、エドは墓地から公園に向かい、公園の陣でどこかへ転移したそうだ。以上。」


 公園の陣は、明朝に調査すると会議で決まった陣です。


「アレク、レリックだ。引き続き見張りを頼む。エドをそのまま泳がせておいてくれ。以上。」


 レリック様はアレク団長に連絡すると、私に目を向けました。


「セシル、陣の調査は明朝の予定だったが、これから追跡する。一度騎士棟に戻って、そこから現場に転移する。」

「分かりました。」


 今ならば、エド団長は追っ手を警戒して、公園の陣には戻らないでしょう。


「バルト副団、シアーノはここへ来ているか?」

「はい、陣の描き変えを想定して同行しています。それと、もう一人待機要因としてセルリアンも同行させます。」


 バルト副団が腕輪でシアーノとセルリアンを呼び出して下さいました。


「クリス副団、バルト副団、ここは任せた。我々はエドを追う。」

「「了解です。」」


 レリック様は私の背中に手を添えて、来る時に使った建物の裏口付近にある陣へと誘導しました。

 その後から、シアーノとセルリアンも陣に入りました。

 四人が揃うと、レリック様は陣を足で二回ノックしました。

 


赤騎士団:レリック団長、クリス副団

黒騎士団:アレク団長、グレン副団、セシル

青騎士団:エド団長、バルト副団、シアーノ、セルリアン

誰がどこの部署か混乱した方はこちらを。

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2023年12月8日にOFUSEサイトにて、レリックとセシルのイメージイラストを投稿しました。 宜しければご覧くださいませ。 OFUSEサイト・アシコシツヨシ
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