みこと。さん ――太古の神性とロマンチシズム――
みこと。さんの作品に触れると、青春時代の夢や憧れを思い出すのです。
心を奪われる端正なイラストの数々。
制服を着て教室にいた、あの頃の自分に戻ってしまうのです。
私にとってみこと。さんといえば、古代ロマン! 歴史! 伝説!
白〇社の漫画!
そうそう、「世界ふしぎ発見!」、私も好きでしたよ~(あれ? 今は観てないぞ……)
そういった本が読みたくて、放課後に図書室や本屋へ行ったりすると、ワクワクと胸が躍ったものです。
紙の本って、独特のにおいがありますよね。あれは紙やインクのものなのでしょうか。
あのころ読んだなあ。
好きだったなあ。
この絵は穴が開くほど見たなあ。
文庫、ハードカバー、新書、雑誌、漫画本……。
私にとって、みこと。さんは、そんな少年少女のころの文学への憧れをそのままパッケージされていて、あのころの気持ちを思い起こさせてくださる作家さんです。
同じ作品が好きだったと分かったとき、あのころの空気までもが甦る。
そりゃあここは「なろう」ですから、子どもの頃にハマった共通の作品をお持ちの方はとても多いです。
それにつけても感じることは、私とみこと。さんは、本の「好きになり方」が近かったのかなぁ。
というわけで、私が好きなみこと。さんの作品を3つご紹介します。
①『バトン『名刺代わりの小説10選』を貰ってきました!』
https://ncode.syosetu.com/n6303gs/
これはみこと。さんによる『小説10選』です。「王子とこじき」「もうひとりの王女」「エラゴン 遺志を継ぐ者」「タイムライン」「項羽と劉邦」「小説十八史略」「亜州黄龍伝奇」「オーラバトラー戦記」「ロードス島戦記」「銀河英雄伝説」――というラインナップ!
みこと。さんご自身の萌えポイントから俺たちみんなの大好物まで、あますところなく網羅していて心臓を撃ち抜かれました。
②『~世界の民話・伝承集~最奥の森、最果ての海。』
https://ncode.syosetu.com/n8350gr/
これはもう、世界の伝説・伝承・歴史好きにはたまらんでしょう。
美麗でロマンチックな挿絵は言うまでもなく魅力的! さらに、みこと。さまによる心優しいツッコミ満載の本文は、笑いながら読めます。
③『時と砂が、夢見る先に』
https://ncode.syosetu.com/n9659hc/
これは詩です。壮大な古代ロマンを謳っています。なんとスケールの大きな詩なのでしょうか。
以上3作品。私にとって、みこと。さんは、上質なお酒を私の盃に注いでくれる神話の女神のような作家さんです。
想像力に翼がある。作品世界に奥行きがある。
飛翔感と、ロマンの薫り。
青春時代、浴びるようにむさぼり楽しんだコミック、ゲーム、小説、文学、歴史……TRPG!
そう、そして少年少女だったあの頃に憧れた商業出版界。
そこに籍を置いた者としての消えぬ刻印が、みこと。さんには刻まれていると思うのです。




