burazuさん 一言の深さと重さ
burazuさんの言葉には、深みがあります。
実直で、思いのこもった一言はズシリと心に残ります。
そんな印象を受けるのは、私だけでしょうか。飾らない言葉なのに、奥行きを感じるのはなぜでしょう。
レビュー、活動報告や感想などでは、簡潔な言葉でユーザーに語り掛けてくれます。
一語の重さ。burazuさんは言葉というものを、すごく大切にしている方ではないかと思うのです。
burazuさんがこれまで書かれたレビューは53作品(2022年3月15日時点)
「今回レビューを書かせていただきます。」
その一文から始まり、作品の概要とおすすめポイントを的確に分かりやすく、ご自身の言葉として伝えています。
読んでいてとても気持ちのいいレビューだと私は思います。
作者にも読者にも強く心に残るのではないでしょうか。
burazuさんといえば、長編の異世界ファンタジー『魔法戦士ギン』は、現在463部分まで執筆中です。
https://ncode.syosetu.com/n6529gy/
なろうといえば長文タイトルの作品が多いですが、簡潔なタイトルで黙々と連載を続けてこられる姿は、実に潔い創作スタイルではないかと私は思うのです。
作品でも、burazuさんの持ち味が存分に発揮された実直で王道の展開。
国家間戦争を描いているので、計略や戦術面での描写はありますが、主人公のギンさんが実に正々堂々としていて、読んでいてすがすがしい気持ちになります。
そして将棋を題材にした『一歩の重さ』。こちらも将棋好きでおられるburazuさんの真骨頂。
https://ncode.syosetu.com/n6556gy/
また、スピンオフの短編『私のお母さんは囲碁棋士』はエブリスタ妄想コンテスト「お母さん」優秀作品選出作です。
https://ncode.syosetu.com/n5292hl/
『一歩の重さ』を知らなくても楽しめる、勝負について考えさせられる短編です。
多くを語らない方ですから、著者の詳細は存じ上げません。
けれども、burazuさんが言葉をしっかりと吟味しているであろうことは、その創作スタイルと一語の重さから伺えます。
情報革命以後、いま世界は有史以来もっとも言葉(情報)にあふれた時代になりました。
ほんの20数年前までは、見ず知らずの他人の言葉なんて、新聞や雑誌などのメディアを通じてしか目に触れる機会はなかったのです。
他愛のないつぶやきから、偉人達の名言、ほっこりする話、人を傷つける言葉まで、古今東西のありとあらゆる言葉がネット上にあふれています。
時代を経ていくにつれ、身の回りにあふれる言葉はどんどん軽くなっていきます。
そうした時代の中で、一語の重さを感じられるburazuさん。
私にはついつい多くを語りすぎてしまうクセがあります。
シンプルで深く、重みのあるburazuさんの創作スタイルに心から敬意を表して、見習いたいと思っています。




