馴れ初め編 その1
愛して愛してやまない存在’推し’そんな存在と結ばれたら。何度もそう思う。
淡い欲望を抱くもの・鷹野めめと申します。性別は秘密です♡
1.俺の推しの推しが俺!?
僕の名前は葛城海斗、職業は俳優で自分で言うのもなんだが今話題の売れっ子俳優だ。最近は仕事が一気に増えて忙しくなった。それでも毎日欠かさずにやっていることがある。それは僕の推しであり癒しであり力の源であり自分自身の90%を形成しているような存在、声優の上里つばさ様の出演しているアニメを見ることと、つばさ様の顔出しラジオ配信を聴くことだ。これは正直睡眠よりも疲れが取れる。超回復?そんなものつばさ様に劣っているのだよ!そんなことを考えながら僕はつばさ様の配信を見ていた。
「続いてのお便りです。ラジオネーム鶏のスムージーさん。」
優しくおっとりとした声がスマホから流れる。
「はぁ、かわいいなぁ成仏してしまいそうだ。」
恐らく売れっ子俳優とは見えない顔をしていることだろう。だがそんなことは関係ない。つばさ様のためならこの顔が流出して俳優をやめることになっても構わない!そんなことを考えていた。
「いつも配信見ています。俺はつばささんが唯一の推しなのですがつばささんには推しはいますか?」
つばさ様を唯一推してるとかわかってるじゃないか
「私の推しか、葛城海斗さんが大好きだよ」
つばさ様は葛城海斗を推しているのかぁ、、、、って僕じゃねーか!よし、俺はこの世に未練がなくなった。今死んでも構わない!
「あの人最近よくテレビでよくみるじゃない、頑張ってる姿とか顔とか声とか全部好きなの。寝る前に毎日海斗さんの出てる番組を見ているわ。さて色々話しているうちに時間もいい感じですし今日はお開きとします。おやすみなさい!」
僕は誓った死ぬまで頑張る。つばさ様のためにも。
明日の仕事はやる気がオーバーヒートしてしまいそうだ。だが僕も大人だ。耐える。耐える。耐える
「やっぱむりだろおおおおおお!」
5秒も耐えられなかった。そしてその日俺が眠ることはなかった。
2.私の推しの推しが私!?
私の名前は上里つばさ、声優をやっている。最近はテレビでも声優が取り上げていただけることが増え、1年ぐらい前に比べて少し大変になった。その中でも私には癒しがある。それは俳優、葛城海斗の出演している番組を見ることだ。私は彼が大好きだ。世間一般から言うと”推し”に当たるのだろう。今日も日課の毎日配信を終え彼の番組を見る。今日見るのは海斗さんがゲストとして出演しているバラエティー番組
おしゃべり070だ。
「はぁ、かっこいい」
思わず口からこぼれた。一日の仕事の疲れなんて彼の笑顔で一瞬にして吹き飛ぶ。
「続いてのコーナーはゲストの好きなものを彼ゲスト自身で解説してくれるコーナー、myselfです」
自分の知らない彼のことを知れるかもしれないと私はウキウキしていた。
「はい僕、葛飾海斗が紹介したいのは僕の推しです。どんなものよりも好きなので紹介させてください。」
彼にも推しがいるのか。少し寂しいな、、、
「僕の推しは、声優の上里つばささんです。」
へぇーこれはわたしもしらなかt、、、え?上里つばさって私じゃん?
「僕、つばささんが好きすぎていつも寝る前に彼女の配信を見ているのですが、睡眠より疲れとれますね」
あああああああああ!やばい!声優やってて一番うれしい!海斗さんのためにもこれからも頑張る!彼女は今までない笑顔で布団にダイブしたが、うれしすぎて結局、眠れなかった。
お読みいただきありがとうございます。たかのめめです。この小説は僕のいわゆる処女作に当たります。誰かに読んでもらいたいという気持ちもございますが、自己満です。今回は短くなってしまいましたが、次はなるべく早く長く面白いものを作りたいとおもいます!この作品のように推しと付き合うより高嶺の花である方が個人的にはすきですが1日だけ推しと付き合うとかならいいですね。変な妄想はここまでにしときます。それではまた次回お会いしましょう!