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とっ、トウヤ君は私のものなんだからね!!!

入学式の次の日は、トウヤ君とは一緒に学食に行くことができた。


その後の学校生活も、四万十川春見とのトウヤ君の取り合いが何度かあったがトウヤ君は結局私についてきてくれた。


トウヤ君とは思う存分話せたし、何度も一緒に帰った。それは、これ以上の幸せなんてないんじゃないかと思えるほどの高校生活であった。そうに違いない。客観的に見ればこれ以上の幸せな学校生活なんてないんだから。


それはさておき、心の底でもっと楽しむことはできないのかなと思い始めていたある6月の雨が降る昼休みのことであった。トウヤ君と一緒に弁当を食べていると四万十川春見がトウヤ君に話しかけてきた。


「トウヤさん、もしよかったら今度の日曜日、遊園地にでも行きませんか?」


「ちょっとちょっと!四万十川さん!トウヤ君は私のものなんだからね。なんであんたがトウヤ君と遊園地に行けると思うのよ」


「いつからトウヤさんがあなたのものになったんですの?あなたたちは一応まだ、恋人同士にはなってないということなんて周知の事実です。私がトウヤを遊園地に誘うことは全く問題ないんですのよ」


確かに私はまだトウヤ君とは付き合ってないわ。でも、だからと言って、遊園地に四万十川とトウヤ君が二人で行っていいことにはならないわ。


「そっ、そんなの私が認めないわ!」


するとトウヤ君が、


「まあそのなんだ、3人で行けばいいんじゃないか」


「とっ、トウヤ君がそれでいいならいいけど……私以外を見たら絶対に許さないんだからね!」


すると四万十川が遮るようにして、


「それじゃあそれで決まりですわね!楽しみにしております」


こうして私たち3人は遊園地に行くことが強引に決まったのであった。



四万十川春見によって決まった遊園地へ行く計画であったが、心の中で若干の楽しさを覚え始めていた。よく考えたら私はトウヤ君と郊外で遊ぶといった経験はしていなかったのだ。トウヤ君とどんなアトラクションに乗るのか、これ以上の進展があるんじゃないかとか心がうきうきしてきた。なんだろう。こんな感情を持ったのは初めてかもしれない。


昼休み後の午後の授業はトウヤ君とのお出かけのことを考えていてあっという間に過ぎてしまった。昼休みから降り続いていた雨は下校する時間になってもやまずにいた。


「トウヤ君、一緒に帰ろう」


「ああ。そうだな」


「私、傘を忘れてしまって、その、入れてもらってもいい」


本当は鞄の中に折り畳み傘が入っているのだが、どうしてもトウヤ君と一緒の傘に入りたかった。


「仕方ないなぁ…」


トウヤ君は少し照れながら言った。


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