7.『cafe middle of summerへようこそ♪』
えへへ♪私。今、幸多さんの家に来てるんだ☆
なぜって!なぜって!それはね…
幸多さんに手料理を食べさせてあげるためなの♪
好きな人に手料理を食べさせてあげる悦び千夏ちゃんにも分けてあげたいな♪
「ん?んん〜…ん?!」
「幸多さん♪起きた?」
「真夏…電話かけて良いか?」
「んもぅ♪ラヴコールなら掛けなくても」
「不法侵入者を見付けたから通報しないと行けな」
「打撃の魔法。ペンタ君スラッシュ」
不法侵入者なんてどこにも居ないのに町の平和を守る仲間を呼び出さないで欲しいな♪
もぅ幸多さん疲れてるのかな?
きっと、バイトの入れすぎだよ♪
ならご飯は栄養のある物にしなきゃね☆
あっ…その前にきちんと休めないとね?だから起きられないようにベッドに鎖で固定しとかないと♪
起きて疲れたらダメだもんね☆
あっ料理♪料理♪トントントンっともう少しで出来るから待っててね?幸多さん☆
「ん?…うぅ…なんじゃこりゃ!!!」
「起きた?後少しで出来るからね♪」
「鎖か?鎖ごときが俺の体を!」
「幸多…さん?」
「うおぉ〜バカ娘の束縛に負けるな!俺のからだぁ!!!」
「打撃の魔法。ペンタ君スラッシュ」
幸多さん。よほど疲れてるんだね☆
もう少し休んでて良いよ☆こ・う・た・さん♪
ふぅ〜…料理も完璧☆さすが私☆
さぁマイダーリン起こして食べて貰わなきゃ☆栄養満点。愛妻料理♪
「こ・う・た・さん♪ご飯出来たよ」
「ん?…って鎖がぁ〜!!」
「幸多さん。いい加減にしないと怒るよ?」
「……ごほんっ!!…よいしょっと」
さすが旦那様♪鎖を普通に破壊するなんて☆
「お前が作ったのか?」
ここは素直に答えない方が良いよね?
「べっ別にあんたの為に作った訳じゃ」
「つまりお前が作ったのか?」
「そうよ!」
「なぁ…何を作ったか教えてくれないか?」
「見て分かんない?焼き魚とサラダとお味噌汁とご飯よ」
どう?読者さん♪ザッ日本料理って感じでしょ?
それに今日はツンデレも入れてみたの♪
きっと幸多さんも私にメロメロだよ☆
「つまりこの消し炭が焼き魚。レタス丸ごとの上にトマト丸ごとの雪だるまモドキがサラダ。魔女の鍋の中身みたいのが味噌汁。明らかに生米のこれがご飯。だとぬかすのかお前は?」
「てへ☆」
「さて…警察に行くか?真夏」
「残さず食べてね♪」
「色々あったがネンショーでその曲がった…いや腐敗しきった性根を作り直して」
「はい♪…まだまだあるから食べてね♪」
千夏ちゃんにも教えてあげたいな♪愛するダーリンが嬉しさのあまり涙を流しながら食べてくれる嬉しさ。
「※◯★%◯Σ※□◇」
もぅ幸多さんたら♪お味噌汁、食べさせてあげただけなのに手足をぱたぱたさせて悦びを表現するなんて照れちゃうよ♪
「…ぷはっ!真夏!俺を殺す気か!」
食べさせてあげたお礼に抱き寄せるなんて幸多さんたら、だ・い・た・ん♪
でも幸多さん。そこは胸元だよ?肩じゃないよ☆
照れて掴む所間違えるなんて母性本能くすぐられちゃう☆
「あっ!そうそう幸多さん♪今日は文化祭があるの。私ね。お店出してるから来てね☆」
「お前!話聞けよ!!」
「夜は…私と…フォークダンス踊ってね?」
「ってあの小学校の文化祭は夜ねぇだろ!」
「じゃあ準備があるから私行くね♪」
「真夏、その前に警察に行くぞ」
「あっ!そうだ忘れてた。冷蔵庫に真夏特製栄養ドリンクがあるから飲んでね♪」
「って。おい!」
「行ってきま〜す」
「はぁ…特製栄養ドリンクって…赤マ◯シ?…なんでこっちは上手く作れるんだ?アイツ」
♪
「さてと…たぶん、いや間違いなくアイツのクラスはココだな?ココじゃなければこの学校終わりだな…」
周りは真面目に展示や的屋をしてるのにココだけ華やかなカフェとは…やりたい放題だな?あの異常者…
「cafe middle of summerへようこそ♪ツンデレにしますか?ヤンデレにしますか?スペシャルにしますか?」
ちょっと待て!作者。ツッコミ所が何ヵ所かあるよな?
メイド姿の受け付けが居るのはまだ予想内だ!
だがな…なぜ、店内がキャバクラ風の台並びなんだ?しかも受け付けの第一声がツンデレ、ヤンデレ、スペシャルってここは何がしたいいんだ?
つか店名、和訳すると真夏喫茶ってモロ、アイツの趣味かよ!
…もういいかい?名前負け。
はぁ〜……なぁ帰って良いか?
良いが…帰ったら明らかにヤンデレの末路エンディングになるが…いや、するが良いか?
クソ作者がぁ!!!
「ふぅ…何が何なのか説明してくれないか?」
「はい。分かりました♪まずあそこのテーブルがツンデレです」
あそこか?なんか普通そうだな?なんの会話してるんだ?
「べっ別にアンタの為に水持ってきたんじゃないんだから!」
「なぁ…ケーキセットまだか?」
「ケーキセットね?ふん。子供みたいなの頼んで…」
…うん。ダメそうだ。つか子供みたいって周りは保護者か小学生だからなぁ…
「ヤンデレはあちらです♪」
あそこは…なんか…客が焦ってるんだが接客としていいのか?
「はぁ〜♪貴方がこんなに近くに居るなんて私、幸せ♪」
「もう…出たいんだが…」
「なんで?なんで私から離れるような事言うの?私の事嫌いになったの?」
「いや、嫌いとかの前に君とは今日初めて会ったわけだし息子の劇がこれから始まるから行かないと…」
「私は貴方と居たいの!貴方は私と過ごす義務があるの!」
まぁ予想は出来てたが…御愁傷様です。
「あの中がスペシャルです♪」
「それは説明いらん」
教室の四分の一を占めるアノ囲いの中に…間違いなくアイツが居る!
とりあえず…
「ツンデレで」
「ごめんなさい♪只今満席になりました」
「ならヤンデレで」
「ごめんなさい♪開店数分の時点から満席です」
おい!作者。陰謀止めないか?
「今ならスペシャルが空いてますよ♪」
だから!陰謀止めないか?
小学生関係無いだろ?無いよな?無いなら小学生使っての陰謀止めろ!
「チッ…ならツンデレが空くまで待つ」
「失礼ですが…神路 幸多さんですよね?」
「いや…違う」
「…残念ながら神路 幸多さんはスペシャル限定なんです」
「だから違…ってウォウ」
っておい!なんでこの子が俺の写真持ってるんだ?
真夏か?真夏しか居ないよな?こんな事出来るのは…
「神路 幸多さん。スペシャルはいりま〜す♪」
♪
もぅ旦那様たら♪受け付けで照れちゃって可愛い♪
「幸多さん♪スペシャルルームへようこそ」
「やっぱり…」
幸多さん。両手を地面に着いて喜ぶなんて♪大げさだなぁ☆
「真夏…さぁもう十分だろ?警察に」
あは☆ダーリン、私のテリトリーで私に逆らうなんてい・の・ち・し・ら・ず・さん♪
私の下僕さん達がそんな人見付けたら制圧するに決まってるじゃない♪
「えっと…その。神路さん?大丈夫ですか?」
千夏ちゃん♪そのメイド服似合ってるよ☆
でもね?似合い過ぎて幸多さんを誘惑してるように見えるから離れようね♪
「なっなに…かな?真夏ちゃん」
「千夏ちゃん。神路さんに近付かないでね?」
「えっ?え?でも…」
聞き分けの無い娘にはお仕置きが必要だよね?行け☆四年二組♪
「…触らないで」
えっ?なんで皆、千夏ちゃんの呟きで脂汗掻きながら止まってるの?
「ふぅ…真夏、俺も出来れば普通に学祭を見てやりたがったがここまでされたうえこんなの見たらさすがにお仕置きしないとな?」
さすが、旦那様♪フルボッコされたのに回復早いね♪
それにこんなのって…いつもの事だよ?この椅子は…
「幸多さん。そんな事より注文は?」
あは☆無視のうえ指をポキポキ鳴らして迫るなんて…もしかしてハグ!?でも乱暴なハグより優しくて甘いハグの方が私は良いの。だから四年二組行っちゃえ☆
「邪魔だぁ!!!どけぇ!しゃぁ〜〜らぁ〜」
あはは♪なんか今回は思い通りに行くなぁ。と思ったら幸多さんが暴れて私にお仕置きだったんだね☆
うふふ♪作者さん♪神路さんごときで私を抑えられると思うなんてドーナッツ屋でガムシロップ入らない言ったのに後でガムシロップ十個貰うほど無謀だよ?
「はぁ…はぁ…あと…は、お前…だけだ。真夏」
あれ?作者さん。ツッコミ無し?って幸多さん、児童虐待って言葉知ってる?
「この子達や貴女は児童の範囲を越えてます………」
あっ居たんだ♪楓ちゃん…そう言えば楓ちゃんは心読めるんだよね…うざいな☆
それに私はまだまだぴちぴちだもん♪
「マセガキ………」
「炎の魔法。ファイアーブレス」
ふぅ…逃げたか?楓ちゃん♪次に会った時は容赦しないよ?
さて邪魔者も居なくなったしマイダーリンの調教を始めなきゃ♪
「こうやって一対一で向かい合うのも久々だね?神路さん♪」
「そうだな?お前が俺のアパートを燃やした以来だな?」
「そうだね♪私が幸多さんにお持ち帰りされた日だね♪」
「いやアレは違」
「わっ!ごめんなさい」
あはは♪いきなりバケツの水掛けるなんて、そっか…蒼炎ちゃんはドジっ娘狙いなのかな?
うふふ♪これ以上濃いキャラはこの作品にはいらないの?だから燃えちゃえ♪
「炎の魔法。ファイアー…」
「流し目アタック」
神路さんたら公共の施設でそんな熱い視線送られたら恥ずかしくなっちゃうじゃない♪
「さぁ今の内に…」
「う…ん。分かった…」
あれれ?幸多さん。大胆にも私の目の前で浮気!?しかも蒼炎ちゃんの顔…まさか…ね?
でもあの顔は…
「ひどい…私の目の前で浮気なんて…神路さんのバカァ!!打撃の魔法。ペンタ君スラッシュ」
幸多さんのバカ、マヌケ、浮気者。
もう手料理食べさせてあげないもん。
「どうしよ…楓ちゃん?」
「ロリコンさんが来た辺りでこうなるのは分かってました………」
「とりあえず閉店だね?」
「はい………」
♪
「ただいま…と」
誰も居ないんだがな…言うと帰ってきた気がするから言うようにしてるんだ。
さてと…もうすぐ日が暮れるし夕飯でも作るか?
ん?なんだ。コレは?
「栄養の取れる愛妻料理…」
もう一枚あるな…
「………」
はぁ…もう少し子供らしくお願いしろよ?
仕方ない夕飯は手頃な物、買って食べるとしてまたあの学校に行かないとな?
ん?どうした。読者?
何が書いてあったか気になるのか?
愛妻料理の紙の後ろに父兄参加型のフォークダンスがあったんだ。しかも赤丸付きで幸多さんと!って書いてあるのがな。
「行ってきます」
誰も室内には居ないが言うとコレから出掛けるんだと言う気分になるんだ。
真夏「ん〜…」
千夏「えっと…どうしたの?珍しく真剣に悩んで?」
真夏「私はいつでも真剣だよ?千夏ちゃん♪」
千夏「そう…だね……今日はどうしたの?」
真夏「どうして売り上げ伸びなかったのかな?」
千夏「………」
真夏「どうしてだと思う?千夏ちゃん♪」
千夏「そう言えば作れたんだね?赤マ◯シ…」
真夏「幸多さんの為に頑張ったら出来ちゃった♪…幸多さん…浮気したけど…」
千夏「えっと…その…」
真夏「手料理も頑張ったのに…」
千夏「…サラダが雪だるまなのは本当なの?」
真夏「作者さんがすっごく優しい笑顔で教えてくれたのに…」
千夏「真夏ちゃん♪ごめんね?ちょっとが出来たから後書きはこの辺でね♪」
真夏「うん…分かった…」
千夏「……作者さんって方♪ちょっと体育館裏に来い♪」