3.『ピンチ♪ピンチ♪ピンチ♪』
やったね☆またまた遊杏島より先だよ☆
さすが。私☆
さてさて今回は楓ちゃんを燃やすお話だよ♪
きっと良く燃えるよね☆
夜だよ♪路地だよ♪楓ちゃんが一人になった☆
絶好のチャンス☆だって追跡。バレてないもん♪
「いつまで隠れてる気ですか?………」
あれ?教えたの誰♪作者さん。それとも読者さん♪燃やしちゃうぞ☆
「貴女の気配は濃すぎです………」
さすが。私♪隠しきれないほどのカリスマ性を持ってるなんて☆
ほめても燃やすのは決定だよ☆楓ちゃん♪
「そこにいるのは分かってます。出てきなさい………」
あれ?楓ちゃんが若干ヒーローに見えるのは気のせいかな?作者さん♪
考えたくないけど私。悪者?
えっ!作者さん。どうしたの?
炎の魔法。ファイアーブレス☆
作者さん。今さっき何を今更とか思ったでしょ?うふふ。まだまだ燃やされたいの?作者さん☆
ん?まさかとは思うけど読者さんも?
それなら燃やすよ☆
「来ないならこちらから行きますよ?………」
あぁもう☆作者さんで遊んでたら楓ちゃんが先に動いちゃった☆
でも平気。私には魔法のステッキ、ペンタ君があるから☆
魔法力も半分ぐらいは残ってるし余裕♪余裕♪
「雷の魔法。ライトニングボルト」
「炎の魔法。ファイアーブレス」
「やはり居ましたか…真夏さん。いえ、マナはまさかストーカーですか?………」
「失礼だよ♪私はヒーローだもん。そんな事しないよ」
「学校からここまで何回まいても着いてきてますよね?………」
「そんな事より楓ちゃん!最後にもう一度。聞くね?下僕にならない?」
「そう言われてうん。と頷く人は居ません………」
あれ?クラスの子(千夏ちゃん以外)は頷いてくれたよ?
皆。死んだ魚のような目をしてたけどね☆
「クラス全員。脅したのですか?………」
うっは☆そう言えばこいつ、心読めるんだ☆
「脅してないよ。ただ、ペンタ君と一緒にお願いしただけだよ?」
そう。ペンタ君を使って…ね☆
「どうやら。貴女にはお仕置きが必要みたいですね………」
あれれ?楓ちゃんからすごいオーラが見えるよ?
まるでヒーローみたい☆楓ちゃん…灰になっちゃえ☆
「炎の魔法。ヘルフレイム」
「雷の魔法。ヘルボルト」
ヘル同士のぶつかり合いをここで選ぶなんて。色んな意味ですごいね♪楓ちゃん☆
それはそうと…
「楓ちゃん。それが貴女の魔法のステッキ?」
「はい………」
棒切れ?…なんかムカつくな☆絵に書いたような魔法使いの女の子。まるで魔法少女だね☆
…あれ?私の定位置。三話目でピンチ☆
でも大丈夫。私が主人公だもん☆
どうしたの?作者さん♪
何々。主人公が死んで交代なんてのはよくある事…作者さん♪死んじゃえ☆
読者さん♪私、もしかしたらすっごくやばい?
「炎の魔法。ファイアーブレス」
「雷の魔法。ライトニングボルト」
だってさっきから相殺されぱなしなんだもん☆
ペンタ君の魔法力も残り一回だし、どうしようかな?
「雷の魔法。ライトニングボルト」
「炎の魔法。ファイアーブレス」
うっは☆貴重な最後の一発。使わされちゃた☆
こうなったら…
「打撃の魔法。ペンタ君スラッシュ」
ペンタ君に頑張ってもらわなきゃ☆
「雷の魔法。ボルトソード」
あれ?この子。棒切れに雷、帯電させて剣の形に具現化させたよ☆さ・く・しゃ・さん♪どうして。あの子、あんなの使えるのかなぁ?
それは馬鹿娘より正統派の方が良さそうだから?
打撃の魔法。ペンタ君デストロイ☆
うふふ。これは試練なのね?私が神魔業を使えるようになるための噛ませ犬なんだね☆楓ちゃんは!
「打撃の魔法。ペンタ君デストロイ」
ペンタ君スラッシュは受け止めらちゃた☆
だけどペンタ君デストロイなら雷ごと棒切れこっなごな☆
「ひとつ良いですか?………」
あれ?楓ちゃん。気でも変わったのかな?
「何?」
「打撃の魔法なんてのはありません!」
うっは☆すごいな♪棒切れの雷。膨らんですっごく大きいよ☆
私。死んじゃう?
でも私が死んだら町の平和が守れないもん☆だから死ねないね♪
・次回からは楓ちゃんの日常をお送りします。
炎の魔法。ヘルフレイム☆
なに勝手に不吉なテロップ流してるのかな?作者さん。
それはそうとどうやって切り抜けようかな?
そうだ♪大技使っちゃおう☆
「炎の魔法」
「今さらヘルフレイムを射ってもボルトソードは止まりませんよ………」
「ヘヴンボム」
さすが。私☆ヘヴンまで使えるなんて天才だね♪
でも町の三分の一が焦土と化すけど。仕方ないよね☆
大きな平和には小さな犠牲が付き物だもん☆
「ちっ。結界の魔法。インフィニティシールド」
結界魔法使えるんだ♪優秀だね。楓ちゃん☆
「この馬鹿!何。町中でヘヴン使ってるんですか!」
あっ!こいつ私の事、馬鹿って言ったなぁ☆もう一発☆
「炎の魔法」
「秋月流殺法。壱の型。拾の章。竜神波」
「きゃっ!!」
「真夏ちゃん。約束してたよね♪いついかなる状態でもヘヴンは使わないって♪もし使ったら…」
千夏ちゃん♪その愛くるしい笑顔が怖いよ☆
それにいつから居たの?
それよりもさすが私♪竜神波。喰らっても元気だよ☆
だって魔法で軽減したからね☆
でも。千夏ちゃんなんとかしなきゃ☆怒ると怖いからね☆
「千夏ちゃん。ちがうの!私。楓ちゃんに殺されかけて…」
「そうなの?楓ちゃん♪」
「私はストーカーに制裁を与えようとしただけです………」
「真夏ちゃん。"また"?」
うっ…いつの間にか私が悪者で確定してる♪ふっしぎ〜☆
「千夏ちゃんの親友の私がそんな事するように見えるの!?」
「うん。いつもだもん」
「事実です。異常者………」
うは☆こいつら。即答したよ♪
打ち合わせでもしてたの?
こうなったら究極和平魔法を使うしかないね☆
「ひどい。千夏ちゃんわた」
「うん。そういう人だと思ってるよ♪」
はやっ!千夏ちゃん。はやっ!
やっぱり裏の人格の千夏ちゃんはウザいな♪
あれ?読者さん。着いてこれてない?
千夏ちゃんはね。キレると人格が全くの別人になるんだよ☆
今回、キレた原因はきっとヘヴンだね☆
だって千夏ちゃん。ヘヴン嫌いだもん☆
教室で耐性ついてきた。ババァ、燃やそうとして使ってクラス全員、病院に送りにしたのがトラウマなんだよね♪
その時、千夏ちゃんは自分だけ守れて他は誰も救えなかったもん☆
優しい千夏ちゃんだもん。トラウマになるよ☆
…って♪いけない☆
可愛かった頃の千夏ちゃんを思い出してる場合じゃなかった☆
千夏ちゃん。マジギレ♪
楓ちゃん。殺る気満々☆
私。ピンチ☆
「真夏ちゃん♪お仕置きタイムだよ?」
可愛いなぁ。もう♪
通常時より可愛いなんて…あれ?もしかして。私の定位置二人にとられるの!!!???
そんな事、いくら千夏ちゃんでも許さないよ?
ヤンデレと書いて大和撫子と読ますの座は譲らないんだから!
可愛い千夏ちゃんを…
「萌やしてやる☆」
「変態ですか?………」
いけない♪いけない♪声に出ちゃった☆
「秋月流殺法。壱の型。壱の章。空脚。弐の章。連脚。参の章。地脚」
千夏ちゃん♪いきなり来るなんて酷いよ☆
あぶない時のために投げ付けて逃げようと思った。神路さん、身代わりにしないといけなかったじゃない。
でも…さすが。私の下僕☆
成人男性を空に蹴り上げて、まんべんなく蹴りつけ、そして蹴り落とすなんて☆
それに最後の蹴りで軽いクレーターが出来てるもん☆
読者さん♪確かに凄いと思ったでしょ?
でも一番すごいのはスカートなのに蹴り技選んだ事だよ☆
パンツ丸見えだもん♪
今日はイチゴ柄か…相変わらず表は可愛らしいな♪憎たらしいほど☆
「どちら様?」
しかも今頃気付いたよ?この子!
可愛い。強い。純粋無垢。そして裏の人格有り…三話目で燃やさなきゃ☆リスト入りだね☆
「ごめんね?千夏ちゃん。でも許してとは言わないよ?」
千夏ちゃん。私、貴女を燃やしたくなかったの…でもね。私の元ダーリンを痛め付けた報いは受けてもらわなきゃいけないの☆
「炎の魔法。ヘルフレイム」
「雷の魔法。ヘルボルト」
うっは☆こいつまだ居たんだ☆
空気読めないのに♪
邪魔だなぁ…邪魔だなぁ…そうだ♪燃やしちゃえ☆
皆。燃やしちゃえ☆
「炎の魔法。ヘルフレイム」
「何度やっても同じです。雷の魔法。ヘルボルト」
「炎の魔法。ヘルフレイム」
うん♪やっと…皆。燃えてくれた☆
読者さん。着いて来れてない?
単なる二発射った。だけだよ☆
魔法使うには溜めが必要だけど私にはそんなのいらないからね☆
でも楓ちゃんは必要だったみたい☆
今日は気持ちよく寝れそう☆
「待て。マナ!お前。人を誘拐して。全身酒瓶で殴り付けて。あげくの果ては火葬しようとして無事に帰れると思ってるのか?」
あれ?神路さん。生きてたんだ☆
真ん中のは私じゃないよ?
貴方は私と別れても成長しないのね…
それはそうともうそろそろ貴方の事。人間のジャンルから外していい?
「ま・な・つ。ちゃん♪どこ行くの?まだお仕置きしてないよ☆」
千夏ちゃんも生きてたんだ☆
良かった♪親友殺したら寝覚め悪くなるところだったもん☆
ホント…燃え尽きれば良かったのに☆
「マナ…逃がしません………」
ちっ!どいつもこいつも生きてたか…仕方ないな。究極奥義使うしかないか☆
「四年二組。全員集合♪」
さすが私の可愛い下僕共♪呼ばれてすぐに包囲したよ☆
「皆。作戦。殲滅☆」
きっと…コレが最後の別れだね?千夏ちゃん…
「だ・か・ら。どこ行くの真夏ちゃん♪」
後ろ。振り向きたくないな♪
作者さん♪どうにかして。じゃないと燃やすよ?
あれ?拝まないで!作者さん。拝まないで!主人公なのに見捨てないで!
うぅ…私って幸薄いのかなぁ?
こうなったら…
「じゃね♪千夏ちゃん。おやすみ☆」
逃げるが勝ちだよね☆
「おっとマナ。ここを」
「打撃の魔法。ペンタ君スラッシュ」
邪魔だよ☆神路さん♪
「だから!打撃の魔法はありません!………」
「打撃の魔法。ペンタ君デストロイ」
いい加減ウザいよ?楓ちゃん。在るものは認めようね☆
「ま〜て〜♪」
「い〜や〜♪」
止まったら、私。殺されちゃう☆
「あはは♪ま〜て〜♪」
「うふふ♪い〜や〜♪」
「あはは♪」
「うふふ♪」
こう言うのはカッコいい男の人と海辺でしたいな☆
私に春はまだ来ないのかな?
早く来ないかな?
「あはは♪」
「うふふ♪」
どうしたの?作者さん☆
私。見て分かる通り忙しいの☆
だって命が掛かってるもん☆
と言うことで読者さん♪またね☆
千夏「置き手紙がありました」
千夏「『千夏ちゃん♪ごめんね☆』」
千夏「たったこれだけの置き手紙がありました」
千夏「酷いよ。今回は二人でにこやかにやろうと思ったのに…」
千夏「いいもん。裏千夏とやるもん」
裏千夏「ちっ♪逃げたか♪」
千夏「ねぇどうして楽しそうなの?」
裏千夏「うふふ♪」
千夏「ねぇ」
裏千夏「それより、千夏ちゃん♪」
千夏「なぁに?(貴女も千夏ちゃんなんだけどなぁ…)」
裏千夏「どうしてあんなのと友達なの?」
千夏「真夏ちゃんの事?」
裏千夏「他にいるの?問題児♪」
千夏「優しいよ。真夏ちゃん、優しくて強くて可愛いもん」
裏千夏「………(表、どこがと言ったら泣きそう♪)」
千夏「……??」
楓「今の状況、端から見たら可哀想な子です………」
千夏&裏千夏「……!!!!??」