1.『だって魔法少女だもん☆』
あはっ☆
遊杏島より先に更新☆さすが私♪
私の魅力は作者さんの書く意欲すら増すんだね☆
きゃ〜このまま全ての人を虜にしたらどうしよ☆
今、うざいとか思った読者さん。消し炭になっちゃえ☆
「きゃ〜〜」
「ぐへへへ。まぶいね〜ちゃんだな」
「うへへへ。一緒に遊ぼうぜ!」
「まてぇ!町の平和を脅かすイカれたボンクラに正義の鉄槌をくだす。魔法少女、マナ。かよわき乙女の悲鳴を聞いて只今見参!」
うん。決まったね☆
綺麗な女の人が裏路地で絡まれてるのを助ける!
まさに正義☆
それに倒す相手はいかにも頭の悪そうな不良が…1…2…3…4…5……えっ?もう一回…1…2…3…4…5!!!???
二人じゃないの作者さん!
会話二人でしょ?
「なんじゃい嬢ちゃん?」
「ちみっ娘にゃあ興味無いんじゃさっさと帰りな」
「さっさとそこの人解放しなさいボンクラ」
「ぶははは。お遊戯会でもしたいのでちゅか?」
あっあのハゲ。私の事見下したなぁ☆
しかも気持ち悪い赤ちゃん言葉で☆
「早く解放しないと…」
「しないとなんだってんだ?あぁ?」
「嬢ちゃん。いい加減にしないと俺等もキレるぞ?」
うん。解ってたよ☆
この見るからに頭が悪そうな連中に私の言葉が通じないってね☆
仕方ないな…ペンタ君。出番だよ。
「なんだ?お前…」
「炎の魔法。ファイアーブレス」
私の魔法で悪者が退散してく。さすが私。完璧だね☆
でもどうして女の人もどっか行ったんだろ?
最近の娘は助けられた礼も言えないのかな?
まぁいっか☆
今日も私の魔法でこの町が救われたのは確かなんだし。
でも…ちょっと魔法使いすぎたかな?
ふらふらして気持ち悪い…
あぁ足取りがおぼつかないよぉ…
♪
んっん〜…ん?
ここどこ?
ねぇ作者さん!ここどこ!?
私、今。見知らぬ部屋に居るんだけど!
しかもベッドの上で目を覚ましたんだけど!
「やっと起きたか…」
あれあれ〜作者さん。男の人がコーヒー片手に現れたよ?
もしかしてこの物語って…
魔法少女がいきなり倒れててそれを介護した。男の人と結ばれちゃうアレですか?
きゃ〜。どうしよ、でもこの人結構かっこいいし…しかも、私達もうしちゃたかも。だもんね☆
仕方ないよね。そう言う物語だし☆
「目覚めたんならコレ飲んどけ」
しかも優しいよ。この人☆
でもどうして私が魔法使いすぎたせいで頭痛くてお水が欲しいって知ってたんだろ?
まっ…いっか☆
お水をぐいっと飲んでと…うん。少しは楽になった☆
「ねぇ、あんた誰?」
出だしは素っ気なくがこう言うのの基本だよね?
「ん?俺か…俺は神路 幸多」
幸多かぁ…なかなかいい名前☆
「なんで私ここにいるの?」
これもお決まりだよね?作者さん。
「それより聞きたいことあるんだけど?」
「私の事?私は町の平和を脅かす者に正義の鉄槌をくだす。魔法少女、マナ。」
あっいけない。正体バラしちゃった…
まだ謎の少女で通しといてある日、見られちゃて初めてバラさないといけないのに…もぅ。私のバカ☆
「ふ〜ん。まぁそれは置いといて君、何歳?二十歳?」
あれ?
意外と素っ気ないな……分かった!クールで影のある男の人なんだ☆
ふふふ。作者さんの考えそうな事はすぐ分かるんだから☆
「そんなオバサンじゃないです。私は」
「これ君のだよね?」
もぅ人の話は最後まで聞こうよ未来のだ・ん・な・さ・ま☆
…って妄想に浸ってる場合じゃないよ!
「ペンタ君!」
「やっぱり。君のか…君が落としたような気がしたけど本当だったみたいだな…」
さすが私のマイダーリン☆私の為にペンタ君持って帰ってくれるなんて。やっさしぃ〜
「うん。ありがと」
あれ?どうしてペンタ君を私から遠ざけるの?アナタ?
「コレは一升瓶でしょ?しかもさっき中身確認したけどお酒だし…君。二十歳未満だよね?…警察行こうか?」
あれ?私の聞き間違いかな?
「なんで?返してよ!」
「駄目だ!そんな年からこんな物に浸かってたら大変な事になる!」
「返してよ!私のペンタ君」
「駄目だ!」
「返して」
「駄目」
しぶといなぁ…
仕方ない私の最大和平魔法を喰らいなさい。
「うっ…うえ〜ん」
「泣いても駄目。それとも精神科行く?」
前言撤回。こんな人が私の旦那様な訳がないもの。
仕方ない。旦那様じゃないなら私の純情な乙女心を傷付けた罪を体に教えてあげなきゃ☆
まずは…
「てい☆」
「うわっ」
飛び掛かってペンタ君、奪還♪
そして間髪入れず…
「炎の魔法。ファイアーブレス」ふぅ…神路さん。貴方が悪いんだよ?
私の一途な乙女心を弄ぶから…
…よし。決まったね☆
燃えるアパートを背に儚げな思いと共に立ち去る魔法少女。完璧に一枚の絵画だね☆
さてと次は私の乙女心を傷付けたもう一人を…あれ?どこに行くの?作者さん。
ん?何々…私が主人公なんだからそんなギャルゲみたいな展開はない馬鹿娘…炎の魔法。ファイアーブレス。
失礼な!
私は馬鹿娘じゃないもん。今、流行りのヤンデレだもん。
あれ?まだ動けるの?作者さん。
えっヤンデレの意味知ってるか?って…当たり前じゃない。大和撫子の代名詞だよ。
ん?どうしたの?作者さん。
何々…やっぱり知らないじゃないかそれに流行ってねぇよアホ娘だって…
消し炭になっちゃえ☆
炎の魔法。ファイアーブレス。
うっ…また魔法使いすぎたみたい。
ふらふらするよ〜
………今、何か思わなかった?読者さん。
失礼な事、思ってたら消し炭にしちゃうよ☆
「待てよ!お前。人のアパート燃やしといて逃げれると思うなよ」
ちっ完全に殺ったと思ったのに神路さんって優男に見えて意外と丈夫☆
それにまだ私の事追い掛けて来るなんて一途さん♪
でも…
「貴方とはもう終わったの…」
そう。神路さん貴方とは終わったのよ。
「はぁ!?訳わかんねぇ事言ってんじゃねぇ」
さっきまでの冷静な神路さんをここまで取り乱すなんて…なんて罪なわ・た・し☆
「訳が分からなくても私と貴方はもう終わったの!」
もぅ。私の魅力が自分でも怖く感じるよ。
「もういい…」
やっと分かってくれたのね。神路さん。
私も辛いけど貴方の事忘れて新しい恋に生きるから…貴方も素敵な恋を見付けてね♪
「警察に行こ!」
あれ?なんでこうなるの?
ここは綺麗に別れて新たなスタート切る場所でしょ?
…って動揺してる場合じゃないよ!
手を引かれて強引に交番向かってるもん。
でも…私のこの究極魔法があればこの状態もなんとかなるはず!
「きゃ〜〜!!!誰か。助けて!!拐われる〜!!犯される〜!!」
「なっ何!急に言い出すんだ!」
ほら♪早く私を離して逃げなさい。
それとも神路さん貴方に堪えられる?誘拐犯のレッテルを!
ほらほら♪早く逃げなきゃ小走りに来てる警官に捕まるよ。
「ちっ…」
今更、手を離しても残念でした♪
もう警官来ちゃたよ☆
「…また。君か」
またって神路さん本当にそうだったの?!
人は見掛けによらないね☆
「とにかく来てもらうよ」
あれれ〜なんで私が連行されてるの?
仕方ない。私が捕まったら町の平和が守れないもの。
本当は使いたくないんだよ?
だって同じ町の平和を守る者、相手だもの。
「炎の魔法。ファイアーブレス」
「おっとおじさんも毎回、毎回、同じ手を喰らわないよ?」
うわっなんかこのオッサンの手湿ってる。気持ち悪!
じゃなくてペンタ君押さえられちゃった☆
もしかしてピンチ?…何、読者さん。そう見えないって?
当たり前じゃない。私は正義の魔法少女だもん♪
「炎の魔法」
「酒瓶押さえてるから出来ないだろ?」
「ヘルフレイム」
あはは♪方向ミスちゃった☆
オチャメだな私☆
でも久々のヘルフレイムよく燃えるね?
交番が元気に炎に包まれてるもん☆
あれ?どうしたの?読者さん。
もしかして私がヘルフレイム射ったのがどうしてか気にしてるの?
私は魔法少女だよ?魔法使えて当たり前でしょ☆
「うわぁ〜誰か!消防署に連絡してください!」
あっ脂ぎった汚い手が離れた。帰ったら最低でも5回は手洗いしないと☆
「それじゃ…またね☆」
「この馬鹿泥酔娘がぁ!!!」
失礼な!
でもヘルフレイムは町の平和には似つかわしくないから消してあげるよ☆優しいな私♪
どうして?って地獄の炎だよ?やっぱり平和には似つかわしくないよ☆
と言うわけで…
「氷の魔法。アイスフィールド」
さて。良い事すると気持ち良いね♪
帰ったらあのオジサンの脂落とすために10回手洗いしないと♪
「がぁ〜交番が氷に包まれた〜」
うん。オジサンも喜んでるみたいだし良かった☆
ん?どうしたの?作者さん。
何々…お酒は二十歳になってから…炎の魔法。ファイアーブレス☆
大きなお世話だよ☆
またね☆読者さん。
私の恋はどこへやら〜
でもいいの!だって私。魔法少女だもん☆
恋よりも町の平和守らなきゃ☆
次の更新はいつか分からないけどまたね。読者さん☆