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庭の宇宙人  作者: ポコ
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街と宇宙人と

こちらを窺っている宇宙人は腰を抜かした僕達をみていると口元をにたっとつり上げて消えていった。アレは間違いなくクラスのいじめっこが獲物に見せる類のものだった。

テレビは一日中、狂ったように同じニュースがくりかえされていた。


家には食べ物がないので食料品を買い出しに行くことになった。僕も一人でいるのは嫌だったのでついていく事にした。街は車と一緒に宇宙人の銀色の乗り物が走ってる事以外は特に異変はなかった。


スーパーは食料品を買い占めに来た主婦で殺到していた。

店長と思われる年老いた男が一人でレジを打っていた。他の従業員はみんな逃げてしまったのだろうか?

やがてしびれを切らした主婦が一人また一人と商品を持ったまま走り去っていった。馬鹿馬鹿しいので僕達もそれに倣った。


外に出ると宇宙人とチンピラが喧嘩していた。どうやらチンピラの車と宇宙人の乗り物がぶつかったらしい、顔を赤らめて喚きながら取り出したナイフを宇宙人の喉元に突き付ける。


それをジッと見ていた宇宙人は節くれだった枝のように長い指から赤いレーザーを照射するとナイフはあっと言う間にドロドロに溶け落ちチンピラの服に火がついた。

辺りに髪の毛を焼いたような悪臭が立ち込める。僕と母は悪夢をみているよな現実味のないまま帰路についた。


昨日何を食べたのかはよく覚えてない。

テレビをつけるとまるで何事もなかったかのようにバラエティ番組が流され芸人達は食事の値段をあてるゲームに興じていた。

ニュースでは熊に人がおそわれたとかバスがひっくり返って何人怪我したとかアイドルがストーカーに刺されたとかそんなニュースが殆どで宇宙人に関するニュースは特に変わり映えがなかった。


テレビをみていると窓の外が妙に眩しく思えた。近所の犬がしきりに吠えているのも気になる、外をみてみると庭に円筒形の家のようなものが建っていた。

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