表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素晴らしき貞操逆転世界  作者: エイシ
第一部:一学年目
17/55

017話:とある男の彼女の視点

 ──原木(はらき) (ゆい)


 それが私の名前。

 母はアメリカ国籍、父は日本国籍。

 北欧の血を色濃く受け継いだ私はブロンドの髪を持っています。

 瞳の色も黒く見えるが、実際は深い青なのです。


 色素欠乏症とか、髪の毛の遺伝的特徴の発生やその理由についてはよくわからないけれど、日本ではかなり特殊なものを持っていることは自分でも分かっているつもりです。



 

 小さい頃から自分のこの髪の毛が嫌いでした。

 いや髪の毛だけじゃない。体毛は全て金色なのです。

 だから、体中から生えてくる金色の毛が嫌いでした。


 イジメにあったこともあります。

 よく男の子のズボン下ろし等のイタズラをしていた近所のガキ女将(じょしょう)に、髪が金髪で目立つからと鼻くそをつけられたなぁ……

 私はそれでよく泣いていたっけ。

 あぁ……悔しかったな、私だけ何でこんなに皆と違うのかとたくさん悩んだものです。



 そんなこの髪とも、もう十数年付き合ってきて、最近はやっと受け入れられるようになってきたと思っていました。

 でも、やっぱりこの前の林間学校で、私はこの毛質のせいで失意のドン底に落とされることに。

 私の全身に生えてくる毛は産毛に至るまで色素が薄く、短いと生えても生えていないようなものでした。

 しかも長ければ長いで金髪だからいやに目立つし……


 だから、他の人とは違う体をさらすお風呂では、人の目を気にしてとても休むことはできませんでした。

 やっぱりこの毛質……私は嫌いです。



 でも。

 そんな林間学校だったけど。


 すごく嬉しいこともあったんです!!



 なんと、クラスの中でもイケてる男子・宮代(みやしろ) 祐樹(ゆうき)君と付き合えたのでぃす!!!


 ――最初は顔がいいから近づいただけだった。

 まぁ、でも女子だし皆最初はそんなもんだと思うんです。私もそんな一般的な女子の一人でしたよ。

 麗ちゃんもよく言うけど、下心ないなんて絶対嘘。女はみんな狼なんだ。

 私も最初はただ鼻の下を伸ばして近づいていただけだと思っています。いや、そうでしたスイマセン。



 でも、あの日、私は一瞬で祐樹君という人物にに尊敬を抱いてしまったのです!

 そして心の底から凄いと感じて、そして……好きになってしまいました!

 あれが恋に落ちるってやつでしょうか……? よくビビってきたら押し倒せなんて言葉がありますが、あれのことかもしれません。押し倒せませんでしたが、告白は見事成功しちゃいました!



 そう、あの林間学校の班決めの日。

 祐樹君達男子は、圧倒的に女子が多いクラスの中で案の定班が決まらず立ち往生していたのです。

 これはチャンスだぁ! と、私は真っ先に自分の班へ誘いました。だって、男子と一緒に行動なんてなんか青春っぽいから。さらにその相手が祐樹君だったらもう万歳って感じです。

 私の心は多分その時まで下心でいっぱいだったんですね。


 でも、断られちゃいました。

 祐樹君は私たちの誘いを断って、石橋さん達を誘ったんです。

 そりゃ、少しの嫉妬もありましたよ。

 でもね、やっぱりそれよりも遥かに凄いと感じたんです。


 だって彼女達は不良。

 それも誰もが関わりを持ちたいなんて思わないほどの不良。

 だから男子も女子も腫れ物に触るかのように彼女達を扱っていたものだと私は認識していたんです。

 でも、祐樹君は違った。


 絶対に班が決まらないであろう彼女達を祐樹君は自分の手を伸ばして助けた……

 私に出来ないことを彼は悠々とやってのけた……

 そして、自分の班に招き入れ、不良である彼女達に、恐れも抱かず対等な立場で物を言ったんです。



 あぁ、彼は少し……いや凄く他の人とは違う!

 他の人からどう見えているかは知らないけれど、私にとって宮代祐樹という人物はとても特別な人なのではないだろうかって、そう思えたんです。

 あの時のビリビリっと来た感覚は今でも覚えてます。あぁこの人だ、私はこの人のこともっと知りたい、話してみたい……

 私も小さいころからハーフというだけで周りとは違う特別な存在でした。でも、そんな私とも異なるまた別の意味での特別を持つ彼に、その時から私は酷く恋心を抱いてしまったんです。







「ちょお! 唯ご飯落ちてるよ!!」

「……あっ!!」

「もー眺めて妄想すんのは彼女の特権ってか? ご飯くらいちゃんと食べなさい!」

「え、えへへ、ごめん麗ちゃん……」



 時計塔の立つ広場。そこはここ最近の私たちのお昼を食べる場所です。

 今日も今日とて、持参のお弁当を持って麗ちゃん達とここにやってきたわけなのです。

 祐樹君を見すぎてご飯は落してしまいましたが……


 でも、絶対に目立つことになるから『祐樹~!はぁと』なんてお昼に会話できません。

 だから度々こうやって見入ってしまう……

 それでも、少しでも祐樹君の近くでご飯食べようと、皆にお願いしてこうして広場に繰り出してきた。

 だから、私以外の女の子に迫られていたら手を出すなとキッパリ言ってやるつもりなんだ。女らしく。




「いやーそれにしても今日もイケメンぞろいですなぁ! ねぇ唯、ちょっと祐樹に頼んで私に三人位紹介してよ!」

「全員っ!?」

「えー、なんなら祐樹入れて四に……スイマセン」



 この時計塔広場の中心は何を隠そう祐樹達四人の男子なのだぁ!!

 時計塔食事会と呼ばれたそのお昼を共にしているメンバーは一言で言うと、ヤヴァイ。


 真壁 真一

 三日月 葵

 塚本 雪人


 このイケメン達三人に私の彼氏である超カッコいい宮代 祐樹が加わったメンバーなのです!!



 きっと女子は目移りしてしまうほどの男子達だと思う、でも私は違う……

 私は本当に本当に祐樹君に心の奥から惚れてしまったみたい。


 女は浮気性って言われるけど、私は絶対に浮気はしないつもり。

 絶対に祐樹君を幸せにしてみせる! 病弱で胸もあまり自信はないけれど……


 それでも、私の恋人は唯一私の髪を綺麗といってくれた人だから……

 だから、私もあの人を好きなこの気持ちで一生懸命愛して愛して愛すんだぁ~!!




 それで、ゆくゆくは熱い一夜で私もとうとう処女卒業……えへ、えへへ……




 原木唯の鼻からは鼻血が垂れていた。

いや、女の子視点って難しいですね。

何考えてるかまず分からないし、その上貞操逆転してるからさらによくわかりませんwww

とりあえず、ですます調がごっちゃです。原木らしさを出したかったんですが、主人公のことも君づけだし、上手くまとまってない気もします。

なので気分で後々訂正するかもです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ランキング参加しました! 投票よろしくです!!
↓↓↓
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ